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    ID:
    37292
    年:
    2017
    月日:
    0116
    見出し:
    1本の木=木材+バイオマス燃料+断熱材:渋みのもとタンニンが断熱材に
    新聞名:
    環境ビジネスオンライン
    元UR(アドレス):
    https://www.kankyo-business.jp/column/014120.php
    写真:
    【写真】
    記事
    ドイツ国内では建物の省エネ化にともなって、断熱資材市場が大成長を遂げました。
    これには断熱材メーカの強力なロビー活動による影響があったことは間違いありません。
    しかし、近年では従来型の石油ベースの断熱材は評判、シェアともに向かい風を受け、それに対して、一昔前では揶揄の対象となること も少なくなかった自然素材系の断熱材が性能向上ともに、シェアも10%を超えるなど、一般にも幅広く使用されるようになりました。
    これには木質系や羊毛等、様々なものがありますが、その一つとして、一つの素材から一つの商品のみでなく、複数の商品を生み出すよう、樹皮等に含まれる渋みのもととなるタン ニンから断熱材を製造する研究がされています 大成長を遂げた断熱材市場 ドイツ国内では、過去15年に渡り建築物に対する省エネ基準が段階的に強化され、その要求内容の一つである断熱性能も、今日では非常に高いレベルでなければ基準を満たせない状況になりました。
    基準強化と同時に成長したのは断熱材の使用量です。
    2002年の、躯体と設備の省エネ性能を合わせて評 価するようになった省エネ基準EnEVの施行から、断熱材の市場は、現在の年間約4800万m3まで、およそ2倍の成長を遂げました。 従来型の断熱材に対する逆風 断熱ブームを圧倒的な割合で牽引してきたのはミネラルウール(ロックウールやグラスウール系)であり、それにEPSやXPSが続いていたと言えます。
    当然ですが、メーカによる強力なロビー活動やマーケティングがその原動力の一つとなっていたわけです。
    ただし、ここ数年にわたり、EPSやXPSの石油系断熱材の シェアが下降しつつあります。
    原因とされるのは、難燃性に対する問題点を指摘するバッシングが続いたことが一つあげられます。
    その他には、従来型の断熱材における、例えば生産に必要なエネルギーや、原料の持続可能性といったエコクオリティの低さも弱点とされます 前述のように、建材の原料が再生可能であるか、製造時のエネルギーやリサイクルの可否もですが、石油系断熱材の耐火性を上げるために近年まで難燃剤として使用されていたヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)は、環境汚染物質の指定を受け禁止されたこと、さらに、HBCDを使用したEPSは解体時に特 別回収する必要性がでるなど、ネガティブなイメージがつきまとったわけです。
    特別回収の義務については施行後に猶予が1年与えられましたが、悪化したイメージが回復しないのは言うまでもありません 現場で仕分け割れる使用済みEPS 図1:現場で仕分け割れる使用済みEPS(写真:永井宏冶) 逆風を受ける従来型の断熱材に対し、特に環境意識の高いユーザーに指示を受けるようになったのが、持続可能な建材とされる部類の断熱材です。
    これには木質断熱材や羊毛、藁を利用したもの等、様々なものがあります。
    当然メーカによりむらはありますが、原則的には身体に悪影響を与えない、製造に かかるエネルギーが少ない、原料が再生可能であるという3点が高い評価をされているものがこれにあたります fff:

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