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- ID:
- 38158
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0412
- 見出し:
- 高知県南国市のミロクが高級扇風機の支柱製造 高精度で木材加工
- 新聞名:
- 高知新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.kochinews.co.jp/article/91930/
- 写真:
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- 記事
-
想定価格が13万円前後の高級扇風機をパナソニックが5月に発売する。
この“超高級家電製品”の支柱部分を製造しているのは、高知県南国市篠原のミロクテクノウッド(片山弘紀社長)。
自動車の木製ハンドルなどで知られる木材加工技術で、商品の最大の売りである高級感を支えている。
高級扇風機「リント」
高級扇風機「リント」
商品名は「RINTO(リント)」。
近年は羽根のない独創的な扇風機がヒットするなど、家電でも高価格帯の商品の人気が高まっているという。
リントもこうした需要を狙い発売される。
一番の特長は、高級家具や楽器などにも使われる北米産「ウォールナット」(クルミ科の広葉樹)の支柱部分。
この木材部品の供給先としてミロクテクノウッドに白羽の矢が立った。
工業製品は規格が厳格で、固さが均一でない木材の加工でも高い精度が必要。
今回は配線を通すために長く真っすぐな穴を開ける技術が求められ、猟銃の生産で培ったミロクグループの技術力が生きた。
パナソニックへの供給は初めて。
自動車のハンドルやシフトレバーのノブなどを生産してきた実績に加え、原材料を調達できるネットワークを持っていたことも大きかったという。
3月後半から量産・出荷に入った。
片山社長は「新商品の特長をアピールする部品の仕事をいただき光栄だ。
付加価値に対する期待に応えたい」としている。
パナソニックの広報担当者は「金属と木をつなぐ技術はわれわれにない。
同じ木目は一つとなく、一台一台がオンリーワン。
高価格の家電が増えた中でも期待している商品だ」と話している
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