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- ID:
- 38070
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0401
- 見出し:
- 立木の強度計測法改良 桐林さん鳥大農学博士号
- 新聞名:
- 日本海新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nnn.co.jp/news/170401/20170401067.html
- 写真:
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- 記事
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鳥取県林業試験場の研究員、桐林真人さん(42)が、立木の強度計測方法を改良して精度を向上させ、木材の水分量変化を時系列で計測することに成功。
研究の成果をまとめた論文が認められ、鳥取大大学院連合農学研究科から農学博士号を授与された。
博士号を受けた新たな強度計測技法の機材を持つ桐林さん
桐林さんは強度性能の高いスギを育成する研究に取り組む中で、立木の強度を知る方法として、木の中を衝撃波が伝わる速さを基にした「応力波法」に着目。
衝撃波の大小によって計測値が安定しないことが欠点だった同法を改良、斜めに設定した2点間で一定した衝撃波を計測する「MM法」を開発した
さらに、木材の中の水分量と衝撃波の速度に相関関係があることを確認。
木材を切らずに内部の水分量の変化を知ることができるようになった。
立木の水分量の季節的変化を把握し、水分が少なく搬出に最適な伐採時期を知ることができるほか、バイオマス燃料用の丸太の水分を計測し、乾燥の進んだ材をチップ化することで品質の維持や価格の安定が見込まれる。
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