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    ID:
    38041
    年:
    2017
    月日:
    0330
    見出し:
    丸岡城天守の木材、16世紀後半伐採か 国宝化、膨らむ期待
    新聞名:
    中日新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20170330/CK2017033002000026.html
    写真:
    【写真】
    記事
     丸岡城の国宝化を目指して調査研究している坂井市は二十九日、二〇一六年度の調査結果を発表した。
    天守の柱や梁(はり)の年代を科学的に測定した結果、国内最古の天正四(一五七六)年とされてきた建築年代に近い、十六世紀後半を含む時期に伐採された木材だったことが分かった。  丸岡城はこれまで、文献や建築様式の比較から建築年代を推定してきた。
    丸岡城調査研究委員会の吉田純一会長(福井工業大教授)は「建築年代を裏付けるデータをつかめたのは大きな成果。
    丸岡城天守が十六世紀にさかのぼることになれば、国宝化の方向性は強まる」と期待を込めた。  調査研究委では一五年度から、放射性炭素年代測定法と年輪年代測定法で建築部材の年代調査を進めてきた。
    放射性炭素年代測定法で天守床下に保管している古材など十八のサンプルから採取した試料を分析した結果、天守一、二階の入側柱(いりがわばしら)や中央列柱の三本を、90%以上の 確率で一五七〇~一六二六年の伐採と推定。
    絶対的ではないが、注目されるデータと判断した。  丸岡城本丸から市内の民家に移築された通称「不明門(あかずのもん)」についても、六つのサンプルを調査した結果、柱や梁の三本が一五三〇~一六三三年に伐採されたと推定される木材と判明。
    全国に残る重要文化財の城門で年代が判明しているものでは、十七世紀初頭が最も古いことから、最古 級の可能性が高い。
    天守と同時期の本丸城門が現存する事例は全国でも珍しく「天守の建築年代を補強する事例」(吉田教授)と指摘した。  平屋で現存する不明門が、福井地震(一九四八年)で倒壊するまでは二階建てだったことを示す写真も見つかった。
    全国に残る城門にも例がないことから、城郭建築史上の大きな発見という。 丸岡城本丸から坂井市内の民家の表門として移築された通称・不明門(昭和15~17年ごろ撮影、坂井市教委提供) 写真  測定結果はいずれも年代幅が大きいことから、調査研究委は一七年度以降も城や門の構造や技法、石垣、文献など総合的な調査が必要とする見解を示した。  調査研究委では、一五年度調査成果に基づきコンピューターグラフィックスによる天守復元図を作成。
    こけら葺(ぶき)屋根や漆塗りの破風(はふ)、金箔(きんぱく)が押された木製しゃちほこ、三階の回り縁がない板ぶきの腰屋根も再現した。
    四月中にも丸岡城など市内の施設に置くパンフレットでも紹介する fff:

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