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- ID:
- 37696
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0224
- 見出し:
- 竹中工務店、大規模な木造建築が可能な耐火集成木材にスギを採用、国産材を有効活用
- 新聞名:
- nikkei Bpnet
- 元UR(アドレス):
- http://business.nikkeibp.co.jp/atclemf/15/238719/022302162/
- 写真:
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- 記事
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竹中工務店は、大規模な木造建築を可能にする耐火集成木材「燃エンウッド」に、従来のカラマツに加えてスギを採用した。
建築基準法に定められている1時間耐火構造部材の国土交通大臣認定を取得した。
スギを使う耐火集成木材を開発・実用化したことで、間伐材や伐採適齢期を迎えた国産スギ材の
利用が拡大し、有効活用につながる。
燃エンウッドは2011年にカラマツを使用して開発し、大臣認定を取得した。
1時間耐火の木質部材として、これまでに7件(1件は施工中)の実績がある。
木材を活用する新しい取り組みとして環境関連の賞も複数受賞している。
今回カラマツだけでなく、スギ材でも通常の建築確認申請手続きだけで、4階建て
の木造耐火建築物の建設を実現した。
カラマツの燃エンウッドは純木の「荷重支持部」と、モルタルと木を交互に配した「燃え止まり層」、純木の「燃え代層」の3層で構成する。
柱や梁(はり)といった構造部材に使い、火災の際には最も外層にある燃え代層が断熱性能の高い炭化層になって、内部への燃焼の進行を抑える。
燃え止まり層はモルタ
ルで熱を吸収しながら燃焼を止める。
スギの燃エンウッドは、新たに開発した流動性の高い石こう材を、モルタルに代わって燃え止まり層に採用した。
石こう材内部の水分が蒸発して熱を吸収し、モルタルと同等以上の耐火性能となる。
石こう材を注入する手法で生産性が向上し、部材製造コストが1~2割削減できる。
今後、石こう材を使って樹種
の部材バリエーションを拡充する
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