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- ID:
- 37105
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1216
- 見出し:
- 木材に「液体ガラス」処理 棚倉・藤田建設工業が導入
- 新聞名:
- 福島民友
- 元UR(アドレス):
- http://www.minyu-net.com/news/news/FM20161216-135071.php
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- 記事
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耐火、耐久性を向上
藤田建設工業(棚倉町、藤田光夫社長)は15日までに、建築木材にガラス質を浸透させたり塗ったりすることで、耐久・耐火性を高めた「液体ガラス」処理を導入した。
木材がほかの建築素材に比べ弱いという消費者のイメージを解消し、県産材の利用促進にもつなげたい狙いだ
県によると、2014(平成26)年に県内で生産された丸太のうち、棚倉町など東白川郡が4分の1を占める。
同社は同郡で林業が盛んなことを踏まえ、木材の需要増加にも貢献しようと液体ガラスの導入を決めた。
処理技術を持つ製造会社のニッコー(東京都)と特約代理店契約を結び、県内で初めて同
処理方法を扱う。
処理方法には、ガラス質を木材に注入するほか、6種類のコーティング技術がある。
注入することで、木材が燃えたり腐ったりしにくくなるほか、変色防止にも役立つ。
コーティングは既存の木造建築物にも施すことができ、劣化した木材を白木に戻したり、ささくれやとげの修復、表面の保護、天然素材でも耐
火性を向上させる、などの効果がある。
藤田建設工業の内藤勇雄専務は「木材利用の可能性を広げる技術。
集成材の利用拡大につなげたい」と話している。
同社が液体ガラス処理を施工した実績はまだないが、ニッコーの塩田政利社長を棚倉町に招き、社員を対象に講習会を開いて施工例について説明を受けるなど準備を進めている
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