v11.0
- ID:
- 36821
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1110
- 見出し:
- 世界一軽い木から作った肩凝り知らずの真珠的アクセサリー
- 新聞名:
- ガジェット通信
- 元UR(アドレス):
- http://getnews.jp/archives/1551510
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
天然真珠のような輝きを放ちながらも“とにかく軽い!”と話題の「バルサパール」。
考案した「オーヤ・カズカンパニー」(東京都台東区)代表の大矢忠成さんは、開発の経緯をこう語る。
「約10年前から人気のコットンパールは型に合わせて綿を圧縮するので、ほぼ真球なのですが、より軽い素材で、不ぞろいな形が魅力のバロック調のものが作れないかと思って」
和紙を素材に試みたが、丸く形作ることはできても、乾燥すると割れてしまう。
次に発泡スチロールで挑戦するが、真珠層の塗料を重ねても亀甲マークが浮き出てくる。
悩みに悩んでいた頃、同社の職人がプラモデル好きの息子から、「模型に使うバルサ材を使ってみれば」と言われたのが、バルサパール
誕生のきっかけとなった。
バルサ材は、サーフボードの材料としても使われており、強度は高いが木材の中では最も軽く、カッターで切れるほどやわらかくて加工しやすい
「課題は、やわらかすぎて機械で加工しにくいため、いかにして丸くするかでした。
また、空気をたっぷり含む多孔質性で、ただ塗料をかけても染み込んでしまい、パールには見えません。
そこで独自開発した薬剤で表面をコーティングし、通常よりも濃い真珠層塗料を7回かけています。
内側から輝くようなパール
に仕上げるのは機械では無理。
すべて手作業です」(大矢さん)
バルサパール加工は、愛媛県新居浜市で行われているが、その過程は以下の通り
【1】棒状のバルサ材を用意する
【2】直径とほぼ同じ長さでカットし、チップを作る
【3】 【2】のチップに穴をあけた後、数種のサンドペーパーで磨きをかけて球状にしてサイズを合わせ、ワイヤーでつなげる
【4】表面コーティングを施した後、職人の手で真珠層塗料にくぐらせること7回。
美しく輝くパールが完成
2014年秋に発表したところ、次世代パールとして話題となった。
バルサパールのアクセサリーを販売している「トラスト」(東京都墨田区)社長の武島康郎さんは、次のように語る。
「コットンパールは本真珠の半分、バルサパールはそのまた半分の重さといえます。
バロックパールのように、1つ1つ微妙に形が違うのも魅力で、大人の女性に人気です」
上品で美しく、つけているのを忘れるほど軽い、肩凝り知らずのアクセサリーだ
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