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- ID:
- 36784
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1104
- 見出し:
- 木製の水桶が冷蔵庫に、西陣織がスピーカーになる!――パナソニックと京都の若き伝
統工芸後継者たちの …
- 新聞名:
- GetNavi web
- 元UR(アドレス):
- http://getnavi.jp/homeappliances/81205/
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- 記事
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パナソニック株式会社 アプライアンス社デザインセンターは、日本のものづくりの原点を探りつつ、外部の人材とともに新たな家電デザインを研究する共創プロジェクト「Kyoto KADEN LAB.」(※1)を発足。
その第一弾として、京都の伝統工芸を受け継ぐ若手ユニット「GO
ON」(※2)とのコラボによる家電のプロトタイプを発表、2016年10月29~31日、京都もやし町家(京都市下京区)にて、招待客向け展示会が開催された。
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パナソニックは2年前から、シンプルかつ高級感のある家電シリーズ「Jコンセプト」(※3)を商品展開。
年齢を重ね、ものの本質を見極められる“目利き世代”に向けた同シリーズは、日本ならではの感性、美意識に立ち返ることをテーマのひとつとしている。
「Kyoto KADEN
LAB.」の活動は「Jコンセプト」から受け継がれたものと考えられる。
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今回お披露目となったプロトタイプは、「人の五感や記憶に響く家電」がテーマ。
2015年11月にスタートした同プロジェクトの、約1年の研究成果といえるものだ
会場に選ばれたのは京都の歴史を感じさせる「町家」。
間口が狭く奥行きが長い独特の間取りのなかに、長さ約27mのカウンターテーブル(ちなみにこの板は御神木だった樹齢600年の木から製材したもの)が持ち込まれ、そこに各“作品”が展示された。
朝日焼の底面に施された銀彩を使ってお湯を沸かす湯
盤、野菜や果物を井戸水で冷やす状況を再現した水桶、西陣織に織り込まれた“箔”がセンサーとなり、音を奏でるスピーカー/パーティションなど10の作品はどれも、京都工芸の上品な質感と、最先端の技術を遊び心たっぷりに取り入れた発想力が光るものばかり。
職人の匠の技術と家電メーカーの工
業技術がお互いに刺激し合うことで、これまでにない機能やデザインに結実し、極めてアート性の高い作品になっていたのも印象的だった
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