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- ID:
- 36710
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1027
- 見出し:
- ラオスの木材技術支えたい 若狭町が人材育成協定
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20161027/CK2016102702000022.html
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- 記事
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国際協力を通じた地域の活性化を図ろうと、若狭町とラオスのチャンパサック県は二十六日、木材加工の人材育成協定を結んだ。
同町役場三方庁舎で行われた締結式には、森下裕町長と、ラオスから同県労働社会福祉局副局長のブントン・マラボン氏らが出席した。
協定では、ラオスの同県職業訓練学校の教員ら九人を、二〇一九年九月までに数回に分けて若狭町に招く。
空き家の改修作業を通じて、ラオス側は基礎的な木工技術を学び、若狭町側は空き家対策と木工技術の継承を狙う。
国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業で、福井県では二例目
同町三宅の西野工務店が受け入れる。
同工務店は二〇一二年からラオスの同校で、柱や梁(はり)を機械で継ぐための「プレカット工法」を教えてきた。
慈善事業色が強いものだったが、同工務店の代表取締役社長、久池定光さん(53)は「怠惰という評判は覆された。
素直で家族思いで昔の日本人のよ
う」とほれ込み、仕事のパートナーとしてラオスでの事業展開を模索。
まずは現地指導者の育成を図ろうと、JICAの事業に応募した。
ラオスは、森林資源に恵まれているが、フランス植民地時代に木工技術は失われ、現在の住居は、コンクリート地盤に日干しレンガを重ねたものが中心。
国内の木工建築の仕事は、中国などに奪われているのが現状
今回招く教員らは、ラオスで半機械化された工程は習得済み。
若狭町では、より簡素な機械を用い、職人の技術を学ぶ。
同町小原地区の空き家を介護福祉施設に改修し、その作業の様子を録画して教材にする予定だ
久池さんは「後々は日本の若者も集めて、若狭町を木工技術継承の拠点にしたい」と意気込む。
森下裕町長は「国際交流人口の拡大にもつなげたい」と話し、観光業への波及を期待している
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