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- ID:
- 36599
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 伊達政宗の造酒屋敷を公開へ…木製の枠など発見
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/national/20161014-OYT1T50037.html
- 写真:
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- 記事
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仙台市青葉区の仙台城跡で13日、仙台藩主・伊達政宗がかつて城内で酒を造らせていた「造酒屋敷」の発掘現場が報道陣に公開された。
東日本大震災の影響で中断していた発掘調査が今年6月に再開して以来初の公開で、15日には一般向けの遺跡見学会も開かれる。
造酒屋敷は、政宗が1608年に大和国(現在の奈良県)から職人を招いて酒造りに当たらせたのが始まりで、1876年まで続いたといわれる。
6月の調査再開後には、屋敷の近くで湧く清水を管理したと思われる木製の枠や溝などが見つかったほか、日本各地で焼かれた陶器や磁器の破片が出土した。
発掘は2008年度に始まり、10年度までの3次にわたる調査で、酒造りに使われたとみられる井戸やかまどの跡、木簡などが発見されている。
しかし、11年以降は、震災で崩れた仙台城の石垣の復旧や、沿岸部での高台移転に伴う発掘に人手が取られるなどし、調査は実施されていなかった。
同市教委文化財課の長島栄一課長は「造酒屋敷は、城内のメインと推察されるルートに面していた。
江戸時代初めの城郭の全体像に迫れる好材料を積み重ねられる」と発掘再開の意義を語る。
15日の見学会では、これまでの調査で見つかっている出土品や屋敷の概要のほか、近くで復旧された城の石垣についての説明も行われる予定。
当日は午前10時に仙台城跡三の丸巽たつみ門跡に集合し、所要時間は約1時間。
事前申し込みは不要。
問い合わせは、同課(022・214・8544)へ
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