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- ID:
- 36325
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0908
- 見出し:
- 木製おもちゃ贈り5000個 知多の河村さん
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160908/CK2016090802000061.html
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- 記事
-
知多市つつじが丘の河村弥(わたる)さん(84)が、手作りの木製おもちゃを市に贈り続けている。
八年前から寄付を重ね、総数は五千個余り。
河村さんは「子どもたちに喜んでもらうことが私の生きがい」と話す
河村さんは二十二年前に生まれた初孫のために木馬を作ったことがきっかけで木工を始めた。
えびせんべいの製造工場を六十七歳で退職後は木製おもちゃ作りに没頭。
自宅の作業場で飛行機や自動車、汽車などの乗り物や動物の模型、パズルなどのおもちゃ作りを楽しんでいる。
材料は、材木店などで譲り受けたスギやヒノキ、ケヤキなどの廃材が中心。
子どものけがを防ぐため、くぎなどの金属類は使わず、材料の角は丹念に面取りを施している。
完成したおもちゃの大半は地元の知多市や近隣市町に寄付。
旅先で偶然通りかかった保育園や幼稚園に大量のおもちゃをプレゼントして先方を驚かせたことも少なくない。
地震などの被災地にも贈っている。
知多市は子ども連れの来庁者が多い幼児保育課などの窓口に「河村じいちゃんのおもちゃばこ」を設置。
木製おもちゃで自由に遊べる上、気に入ったおもちゃがあれば無料で譲ってもらえる。
「孫たちに贈りたい」と持ち帰るお年寄りも多い。
市は八月、多年にわたる寄付に対し、感謝状を贈った。
一日中、寸暇を惜しんで木材の面取りに励み、おもちゃを仕上げる河村さんの熱中ぶりに、妻ひで子さん(80)は「以前はあきれたり、少々腹を立てたりしましたが、今はあきらめました」と笑う。
河村さんは「心身の健康のためにも、今後もおもちゃを作り続けたい」と話す
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