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- ID:
- 35903
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0715
- 見出し:
- 神戸大キャンパスの木で家具 街路樹の活用目指す
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201607/0009285622.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
キャンパス内の大木で作った木材。
家具作りのため乾燥している=神戸市灘区六甲台町、神戸大学
神戸大学が、キャンパス内で育った樹齢40年以上の大木を木材として使い、家具作りを進めている。
農学部の畑を枝葉が覆って実験に影響が出るため、伐採した木を活用。
街路樹など都市部で育った木も資源で使えることを知ってもらおうと、実証実験として取り組んでいる。
(井垣和子)
伐採した大木は、神戸市灘区六甲台町のキャンパス内にあった樹齢45年ほどのエノキやクスノキ計3本。
大きいもので直径約50センチ、高さ約20メートルにもなっていた。
農学部の実験に影響することや、安全に管理するには手に負えない大きさになったことから伐採した。
伐採後、使える木を捨てるのはもったいないと、同大大学院農学研究科の黒田慶子教授が中心となって「神戸大学産の家具」作りに乗り出した。
まず、枝はストーブで使うまきとして教員らが引き取った。
太い幹部分は市内の製材所で板にし、現在は大学の実験棟で自然乾燥中。
一枚板を生かせる家具作家を探しているという。
立ち木を木材にするまでの工程では木の搬出や製材、乾燥を担える業者がなかなか見付からなかったといい、黒田教授は「木材を扱う産業が衰退している現状を実感した」と話す
キャンパス内には大木が増えており、今後も伐採が必要という。
黒田教授は「街路樹なども十分に使える木材になると知ってほしい。
その活用の一つのモデルケースをつくりたい」と話している
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