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- ID:
- 35732
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0622
- 見出し:
- 鎌倉期の木製とんぼ出土 白山平泉寺
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160622/CK2016062202000027.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
勝山市教委は21日、同市の国史跡白山平泉寺旧境内から、13世紀末~14世紀前半の鎌倉時代後期のものとみられる、竹とんぼの原型の木製とんぼが出土したと発表した。
表裏ともにひねったような傾斜を付ける加工が施されており、保存状態は良好。
木製とんぼが出土するのは県内初。
全国的にも
出土例は少なく、中世の宗教都市・白山平泉寺の繁栄ぶりが改めて裏付けられた。
平泉寺白山神社から西南西四百メートルの「南谷三千六百坊」の一角で、昨年五月~今年三月に約百六十平方メートルを調査する中で見つかった。
全長一一センチ、幅一・四センチ、厚さ〇・六センチで、木の種類は調査中。
軸はないが、中央に直径〇・三センチの円形の穴があり、軸棒とみられる木
片も残っていた。
左手を押し出して飛ばす右回転型になっている。
市教委によると、国内で出土した木製とんぼは、奈良県の平城京長屋王跡の奈良時代後半の物が最古。
平安時代や鎌倉時代を含め、木製とんぼが発見された遺跡は十カ所にも満たない
調査地からは掘立柱建物や井戸の跡などが見つかり、その中の素掘り井戸跡で発見された。
井戸は直径一・五メートル、深さ二・五メートル。
この木製品のほか、土製器の「かわらけ」、箸や漆器わん、独楽(こま)など約三千点が出土。
井戸は神が宿ると考えられていたため、使わなくなった井戸を埋める
際に、祭祀(さいし)をして一緒に入れたと考えられるという。
木製とんぼなどは二十六日午後一時半から、勝山市民交流センターで開かれる白山平泉寺世界遺産講演会で公開される
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