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- ID:
- 35484
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0519
- 見出し:
- 木製トレー導入、鹿沼産の木材使用 再利用で環境配慮、一石二鳥のP
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/articles/20160519/ddl/k09/040/071000c
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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鹿沼市のそば店や製粉業者などで組織する鹿沼そば振興会は、毎年秋に加盟店が自慢の味を披露するイベント「そば天国」で使う食器について、従来の「使い捨て」を減らし、繰り返し利用できる地元産木材を使ったトレーの導入を決めた。
環境に配慮したイベントとして名物「鹿沼そば」をPRする。
同会は
1000枚の木製トレーを作るため、インターネットを通じて特典と引き換えに資金を募るクラウドファンディングで、協力を呼びかけている。
【花野井誠】
鹿沼市は西北部を中心に豊富な源流と寒暖差によって上質なソバが収穫できるため、関東有数のそばどころとして知られる。
市は普及拡大やブランド力アップへ「鹿沼産そば粉100%」「そば粉含有率70%以上で、手打ち」などの基準を設け、条件をクリアした店を「鹿沼そば認証店」としている。
「そば天国」は11月26、27日、市花木センターで開かれる。
今年で10回目を数え、近年は東日本各地から2万人以上が訪れる人気の手打ちそばイベントとして広まったが、プラスチックトレーの使い捨てが課題だった。
鹿沼市は木工が盛んで「木のまち」を掲げており、森林資源が豊富。
「ソバの作柄は
豊かな森のお陰。
感謝の気持ちを行動に移そう」と、鹿沼そば振興会は杉板のトレー作りに乗り出した。
同会事務局や市経済部によると、木製トレーは鹿沼市産の木材に限定。
杉材を活用することで森の新陳代謝も促し、需要の活性化やそば天国来場者に「そばと木工をアピールできる」と一石二鳥の効果を期待している。
そば天国では木製トレーを繰り返し使うが、衛生面への配慮からプラスチックトレー
も併用する予定
一方、クラウドファンディングでは6月末を期限に100万円を募り、17日昼時点で約70万円が集まった。
資金提供には3000〜10万円のコースがあり、シリアルナンバーの入った非売品の杉板トレーの提供▽そば天国への優待入場資格▽栽培からそば打ちまでの体験参加▽そば打ち用のし棒と包丁
セット−−などさまざまな特典が用意されている。
鹿沼そば振興会は「今年のそば天国では、ぬくもりある木製トレーで自慢の手打ちそばをご賞味いただきたい。
皆さんの支持で100年先に残る鹿沼そばにしていきたい」と話している
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