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    ID:
    35133
    年:
    2016
    月日:
    0323
    見出し:
    <近江と人と>本物の躍動感 木で再現
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20160321-OYTNT50104.html
    写真:
    【写真】
    記事
    ◇渓流魚のアート作品を制作する 福永和明さん59  ガラス張りのケースの中で美しい斑点模様のイワナが悠然と泳いでいる。
    木彫の作り物なのに本物以上に本物に見えるから何とも不思議な感覚に襲われる。  「フィッシュクラフト」。
    木の板にアクリル絵の具で川底などの背景を描き、そこに彩色した木彫の魚を置く。
    魚と、魚がすむ川を一体として表現するオリジナルアート作品だ。
    名称も自分で付けた。  釣り人が撮った魚の写真を基に、ジェルトン材を小刀で削り、サンドペーパーで磨いて表面をなめらかにする。
    着色し原寸大の作品に仕上げる。
    特徴を少し強調して作るのが、より本物に見せるコツだ  「魚に躍動感があり、生命力を感じる」と、釣り人らからびっくりされる。
    「リアルという点で写真を超えるものにしたい。
    背景にお気に入りの竿さおや網を描くことで、一層、愛着が生まれます」 美しさに心奪われ 約15年前、友人にフライフィッシングに誘われ、東近江市の奥永源寺に出かけた。
    初めてで釣果はなかったが、友人が釣ったアマゴの美しさに心奪われた。
    鮮やかな斑点模様が目に焼き付き、衝撃を受けた。
    「こんなきれいな魚がいるのか」と  「記録したい」と、魚を写真に撮ったが、うまく撮れない。
    平面的で躍動感が全く感じられないのだ。
    魚の記録を写真以外で記念に残そうと思ったら、魚拓か剥製しかなかったが、「剥製は生々しい。
    もっと、芸術的な要素も取り入れたい」  県内のデザイン会社でイラストなどを手掛けていたこともあり、他の人がやっていないことをやりたかった。
    魚拓や剥製ではないオリジナルな方法で、魚の美しさを再現したかった。
    「木彫なら立体感が表現できるのではないか」とひらめいた。
    フィッシュクラフトが誕生した瞬間だった。  若い頃、漠然と定年後のことを考えた。
    そんな時、知ったのが米国の国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860~1961)。
    グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)として知られ、70歳代から本格的に絵筆をとり、約1600点の作品を残した。
    「60、70歳になっても遅くはない。
    自分も何 か芸術作品を残したい」との思いを強くした。  ほぼ毎年、県内外で作品展を開催している。
    釣り人以外からも「自然や田舎を愛する心が感じられる」と大きな反響がある。
    東京で作品展をすると、「これは古里のイワナだ」「子どもの頃によく遊んだ川だ」と、声を掛けられることも多い。
    一方で、実際に渓流魚を見たことがない人もおり、自然離れも感じる。  作品の常設ギャラリーを開くのが夢だ。
    「古里の魚の美しさを作品の中に残したい。
    それが、これまで釣りで出会った魚への恩返しになるような気がしています」 fff:

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