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- ID:
- 35081
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0316
- 見出し:
- 泰阜産の木材で家づくりに挑戦 景観保全願い 馬も搬出の「助っ人」に
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160315/KT160301GYI090018000.php
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
長野県下伊那郡泰阜村診療所の医師やIターン者ら有志が「泰阜懐かしい未来プロジェクト」を立ち上げ、村内外の協力を得て木材の伐採や搬出作業などに取り組んでいる。
間伐を進め村内産の材木で家を建て、自然や景観を保全していこう―と願う。
北海道から来た馬が木材の搬出作業に関わるなどし
、話題を呼んでいる。
プロジェクトの代表は村診療所医師の島田恵太さん(42)。
4年前、松島貞治村長に依頼されて信濃町から泰阜村に移住。
村内で生活する中で、間伐が進まず手が行き届かない村の森林に「景観が悪い」と感じたという。
ならば村内産の木で自分の家を建てよう―と昨年、耕作放棄地を含む同村平島田
の土地1ヘクタールを購入。
趣旨に賛同した2世帯4人の村民とプロジェクトを立ち上げた。
島田さんら有志は購入した土地を草刈りし、村民に委託して木も伐採。
2月下旬から3月上旬まで、島田さんが卒業した大学の先生を介して北海道の牧場のスタッフ3人と馬1頭が村に来て、木の搬出作業に取り組んだ
馬は体重と同じ約800キロまで木材を運ぶことが可能で、伐採したアカマツやヒノキなどは、スタッフが馬の手綱を操りながら搬出した。
作業に取り組んだ西埜将世さん(35)=北海道七飯町=は「お年寄りは懐かしそうに、若い人は興味深そうに馬を見にきた。
馬の力がすごいと感じるきっかけになってほしい
」と話した。
搬出した木材は飯島町の製材所で加工。
島田さんは3年後をめどに平島田に家を建てる考えだ。
ほかの4人も村内産の木を使用した家の建設を前向きに考えているという。
島田さんは「山の中で生きていくため、山とうまく付き合いたい。
村民に好意的に受け止めてもらえるとうれしい」と話している
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