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- ID:
- 34880
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0221
- 見出し:
- 本県彫刻家の系譜紹介 萬美術館立体造形展 舟越兄弟など50点
- 新聞名:
- 岩手日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/10835.html
- 写真:
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- 記事
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花巻市東和町土沢の萬鉄五郎記念美術館で、「いわての立体造形展」が開かれている。
本県ゆかりの作家による作品を集めた展覧会で、具象から抽象まで幅広い作品が紹介されている。
同館が収蔵する立体作品を一堂に公開した初めての展覧会。
大理石や木などを削って作り上げる石彫や木彫の「彫刻」をはじめ、粘土で形作った塑像をブロンズに鋳造した「彫塑」、粘土の塑像に漆を塗り重ね、粘土を抜いた「乾漆」を立体造形として、本県ゆかりの作家をほぼ網羅。
ブロンズや木、石の
ほか、合成樹脂やステンレスなど新しい素材を使った作品を含めた約50点が展示されている。
舟越保武の代表作「原の城」の基となった「原の城(頭像)」、原点とされる「N君」や「つやこ」など初期作品のほか、「月の座像」など保武の兄の健次郎の抽象的造形作品を展示
舟越兄弟のめいの欠畑美奈子さんによる「母子」、床に伏した女性が存在感ある田村史郎さんの「初夏」など舟越とゆかりある作家の作品が併せて紹介されている。
このほか、ミクストメディアによる大宮政郎さんの「発掘された朝日と夕日」シリーズ、人体を抽象化した佐藤祐司の作品なども来館者の関心を集めている。
中村光紀館長は「岩手の彫刻家の系譜、流れが分かる展示で、具象から前衛作品まで一堂に鑑賞できる。
立体作品は平面的な絵画とは違う魅力があり、作品の内面的な意思を感じ取ってほしい」と話している。
同展は4月17日まで。
入館料は一般400円、高校・学生250円、小・中学生150円。
開館時間は午前8時30分から午後5時(入館は4時30分)まで。
休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)。
問い合わせは同館=0198(42)4402=へ
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