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- ID:
- 46117
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0524
- 見出し:
- 家具もショールームも手作
- 新聞名:
- 下野新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/south/sano/news/20100523/326447
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
閑馬町に工房「樹の子」を構える木工作家増山博さん(56)が、工房の隣に自ら建てていた自宅兼ショールームが完成し、いすなど作品の展示を始めた。
使い込むほどに味が出る無垢材の家具を、暮らしの一部として見てもらいたいと考え、玄関などのドアも合わせて制作した。
現在開放しているのはショール
ームの一室だけだが、今後は居間兼台所などの家具も作り、来春には生活部分も見てもらう予定だ
増山さんは栃木市出身。
山梨県や長野県で木工家具の製作に携わり、13年前、自然に囲まれた閑馬町に移り住んだ。
一昨年末に同所にあった自宅を壊し、1年掛けて約90平方メートルの平屋を建築。
しっくい壁など内装はすべて1人で手掛けた。
ショールームを兼ねた自宅を造ることは「木工の仕事に就いたときからの夢だった」と話す。
山桜やナラ、タモなど無垢材の家具は、時間とともにつやが出たり、色が濃くなったりして味わいが増す。
展示会で新品を見てもらうだけではなく、長い時を経て生活に溶け込んだ家具を見てほしいと考えていたという。
さらに、実際の生活を見てもらうことで増山さんの人となりを感じてもらい「使いやすさを重視した家具に表れた、作家の個性を感じてほしい」と笑顔を見せる。
無垢材で床を張ったショールームには、代表作のひじ掛けいす「ハリチェア」や新作のロッキングチェア、飾り棚などのほか、はし置きなどの小物が展示されている。
18年前に作って増山さんが愛用しているハリチェアの第1号もあり、味わいが増した様子を見ることもできる。
問い合わせは増山さん電話0283・65・1381
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