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- ID:
- 46086
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0521
- 見出し:
- 木材の壁に温かい印象 県生活技術研究所が実験結果
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100522/CK2010052202000017.html
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- 記事
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県生活技術研究所(高山市山田町)の研究成果発表会が21日、同市千島町の飛騨・世界生活文化センターであり、同研究所の伊藤国億主任研究員が「木材の壁が人間心理に温かみのある印象を与えている」との実験結果を発表した。
伊藤研究員は「住環境の快適性評価に関する研究」と題して発表した。
研究は2009年度、同研究所と岐阜大医学部、県内の建築メーカーが連携し、約20人を被験者にして実験した。
被験者に単純計算や反復運動の作業負荷をかけた後、白い壁の部屋とヒノキ材を張った部屋で、心理的な影響と生理的な影響を調査。
心理テストではヒノキの部屋の方が「冷たい」「張り詰めている」という答えが少なかった。
一方、血圧や心電図に変化はなく、生理的な影響は見られなかったという。
発表後、県内の家具メーカーや建築関係者ら90人が集まった会場からは「節のある安い材や、木の香りが出る塗料を使った実験もしてほしい」との意見、要望が出された。
このほか「木材・プラスチック複合材の強度特性」「生体調査のソファ開発への応用」などの研究について発表があった。
同研究所は、健常者や障がい者、子どもなど使い手の視点からの家具製造を支えるため、住環境や人間工学を研究。
近年は、自動車や鉄道車両のメーカーからも研究の依頼を受けている。
研究成果発表会は毎年、開いている
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