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- ID:
- 49156
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1216
- 見出し:
- 木工業 首都圏で売り出せ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20101215-OYT8T01043.htm
- 写真:
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- 記事
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県内の業者が共同受注組織 年明け営業開始
低迷する徳島の地場産業・木工業を活性化しようと、県内の業者が集まり、首都圏で新たな需要を開拓して共同受注を目指す組織「建築内装デザイン交流会」を結成した。
来年早々から営業活動を始める方針で、呼びかけ人となった徳島市地場産業振興協会の上杉和夫理事長(65)は「これしか生き
残りの道はない」と力を込める。
徳島の木工業は、備え付けクローゼットが普及し、洗面台が鏡台代わりにされるなどのライフスタイルの変化でメーンの婚礼家具が衰退し、安い外国産の流入もあって低迷。
同協会によると、県内の家具・装備品製造業の出荷額は、1979年に800億円だったのが、2009年には270億円と激減した。
建物建築は全国的に減少傾向だが、東京は落ち込みが少なく、大規模開発もあるため、全国の木工業者が東京進出を狙う。
徳島でも東京と取引していた業者もあったが、孫請けで、もうけは少なかったという。
そこで、上杉理事長が、大規模な注文にも応えられるよう共同受注を提案。
様々な要望に対応できるように、徳島市や石井、板野両町などの建築、建具、家具といった専門業者13社1組合が10月末、交流会を組織した。
メンバーの本林家具(徳島市)は、1970年代初頭やバブル期に比べ、売り上げが3分の1から2分の1に。
本林隆行社長(64)は「団結して得意分野を分担すれば、大きな箱物でも対応できる」「徳島独特の繊細な細工や塗装技術をPRすれば、仕事が次々来るはずだ」と期待する。
徳島市出身で、交流会の会合で講師役を務めた中川巌・建築綜(そう)合研究所(東京都)の中川所長(65)は、「東京では他地域のグループとの競争も厳しいが、座って待つより、可能性がある」と話す
交流会は17日、3回目の会合を開き、新年からの営業開始に向けて、具体的な活動内容を協議し、受注責任者の役員を選ぶ
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