v11.0
- ID:
- 46021
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0518
- 見出し:
- 播州織の技術で積み木染色 丹波市の建具メーカー
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0002996457.shtml
- 写真:
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- 記事
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丹波市氷上町の建具製造会社「ウエダ建具」(上田國利社長)が西脇市の染色業者と連携し、兵庫県産のヒノキの端材を播州織の技術で10色に染めたカラー積み木を試作した。
染色技術を応用することで、積み木6面を一度に色づけできるという。
上田社長は「建具作りのノウハウと、播州織の技術が
生きた。
本年度中に商品化し、販路を開拓したい」と意気込んでいる。
(阿部江利)
同社は1971年に創業し、障子や板戸などを製造する。
技術を利用したおもちゃ作りにも取り組み、09年に参加した県産木材の活用を考える勉強会を機に、障子部品の形状をそのまま生かした積み木を商品化した
「つみヒノキ」と名付けた商品は縦横15ミリ、長さ135ミリで、1セット100本入り。
細長い積み木を高く積み上げるためには集中力や技術が必要で、保育園児から小学3~4年生まで楽しめるという
現在は積み木の表面をカンナがけし、木目のまま1セット1万円で販売しているが、さらなる付加価値の向上を模索。
生産量の減少に悩む播州織の産地で、新分野への進出を目指していた糸の染色業者「ダイイチ」(在田二郎社長)に染色を依頼した
同社によると、糸と木材は同じセルロース素材だが、木は水に浮かぶ難点があったという。
このため、同じ釜で染色できるよう容器の改造や染料の調合を工夫し、赤、青、黄、緑など計10色に染めることに成功した
現在、大量に染めたときの色むらの改善方法を検討しており、上田社長は「建具職人として地元に密着した商売をしてきたが、木材商品の良さを少しでも多くの人に知ってもらうため、今後もおもしろい商品を作りたい」と話している
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