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- ID:
- 48711
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1117
- 見出し:
- 貴重な道具260点超を寄贈 倶知安の元指し物職人石高さん 風土館で展示
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/260356.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
後志管内倶知安町内の元指し物職人、石高正祐(いしたかしょうすけ)さん(91)が、長年使い続けてきた指し物道具260点以上を倶知安風土館に寄贈した。
小樽の古道具屋に通ってこつこつと買い集めたもので、同館は正面玄関近くに展示コーナーを設置、公開している。
指し物はくぎなどの接着道具を一切使わず、複雑な形の木を組み合わせて家具や建具、調度品などを作る伝統の木工技術。
石高さんは、小樽で有名な指し物職人だった父親の正吉さんから技を学んだという。
終戦で復員後、倶知安町に住み、町内の会社で家具などを作る仕事を続けた。
「どんな家具でも作れるように」(石高さん)と、給料をもらうと、汽車で小樽に行き、古道具屋で道具を買ってきたという。
寄贈したのは、かんなや定規、工作台、のこ、のみ、罫引(けびき)など。
中でもかんなは多く、丸い面を削るものや指で使う小さなものなど、100以上が並び、名前が確認できただけで十数種類。
目立てをするのこを挟む木製56件の道具などもあった。
このほか、父親の正吉さんが作った火鉢や、背中にローマ字が入った「石高製作所」のはんてんも飾られている。
石高さんは「お金もかかったが、よく集めた」と振り返り、妻のリサ子さん(84)も「道具のことを気にしていたので、本人も安心したでしょう」と話している
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