v11.0
- ID:
- 45982
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0514
- 見出し:
- 黒部ダムの流木を文具に 貴重な木材を有効利用
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100513-OYT8T01309.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
黒部ダム(立山町芦峅寺)に漂着する流木を材料とする文具シリーズ「クロベのキセキ」が静かな人気を集めている。
南砺市の流木処理会社「かんでんエルファーム」(岩崎実社長)が、流木の中にネズコやツガなど貴重な木工用材料が含まれていることに着目し、4月に発売したところ、まとめて10個以上受
注したケースも。
夏の行楽シーズンに向け、「自然を感じさせる商品」としてPRしていく
エルファームは、同ダムを建設した関西電力の社内起業制度で2000年に発足。
関電のダムに流れ込んで取水口をふさぐ厄介者の流木を有効利用しようと、これまで燃料用チップや、肥料、製紙用材などに加工してきた。
文具の材料となったのは、黒部ダムの流木の中に木工用として珍重されるネズコなどが含まれていたため。
県出身の稲本正代表率いる岐阜県高山市の木工家具メーカー「オークヴィレッジ」の協力を得て、商品作りが進んだ
ネズコが別名「クロベ」とも呼ばれることも、同ダム関連の商品開発を後押しした。
同ダムに漂着する木は、北アルプスの厳しい自然で育って年輪の幅が細い分、木目がつまって木肌がきれいだという。
現在扱うのは、同ダムの1000分の1の大きさのブックエンド(高さ186ミリ)や、同ダムゆかりの映画「黒部の太陽」にちなんで太陽をイメージし、レンズを木枠にはめ込んだルーペ、カレンダー、筆立ての4種類。
ブランド名「クロベのキセキ」には、黒部の大自然の中で偶然、ダム湖に漂着した貴重な木の「
奇跡」と、困難なダム開発を成し遂げた「軌跡」の意味が込められているという。
価格は、5250~8400円。
注文はエルファームのホームページ(http://www.el‐farm.com/)で。
同社は「今後は黒部ダム周辺や環境フェアなどで店頭販売もしたい」としている
fff: