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- ID:
- 48375
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1027
- 見出し:
- 仏像3件が市指定文化財に 横浜最古のものも
- 新聞名:
- 産経新聞
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/101026/kng1010262301009-n1.htm
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- 記事
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横浜市は26日、平成22年度の市指定文化財として、新たに平安時代から鎌倉時代までの仏像3件を認定した。
市は昭和63年に指定文化財の認定を始め、今回の3件を含めて指定文化財は146件になった。
認定された作品のうち、平安時代の仏像は、市内に現存する木製の彫像の中で最も古いもの
の一つと考えられている
南区の光明寺が収蔵する「木造菩薩立像」は、頭を含む像の中心部を一本の材木から彫りだす「一木(いちぼく)造り」の技法で製作されており、平安時代(10世紀末)の作品とされる
奥行きのある体の表現や、ゆったりした立ち姿の特徴から、当時、政治や経済の中心地で、仏像作りも盛んだった近畿地方で制作された可能性が高いという。
市は「美術的価値が高く、貴重な作品」と話している
そのほか、市の指定文化財に認定されたのは鎌倉時代に作られた「木造大日如来坐像」と「木造阿弥陀如来及び両脇侍像」(3体)の2件。
ともに木の内側をくり抜き、あとで張り合わせて仏像にする「割(わり)はぎ造り」で、表面には金箔(きんぱく)が施されている
「大日如来坐像」は室町時代に建立された古刹(こさつ)、龍華寺(金沢区)の本尊で、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した仏師、運慶の技法を受け継ぐ作風で制作されている
宝蔵院(同)所蔵の「阿弥陀如来及び両脇侍像」は鎌倉時代初頭の作品とみられ、平安と鎌倉の両時代の作風が混じり合っているという
いずれの仏像も普段は公開されていないが、指定文化財になったことを記念し、12月11日から市歴史博物館(都筑区)で開催される「横浜市指定・登録文化財展」で一般公開される。
来年1月10日まで
市は「一般公開では、たくさんの人に貴重な仏像の美しさを見てほしい」と話している
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