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- ID:
- 48134
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1014
- 見出し:
- 日曜大工の助っ人 人気
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001010130002
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- 記事
-
日曜大工、お手伝いします――。
昨年1月に鈴鹿市の森孝弘さん(49)が脱サラして起業した「鈴鹿の森工房」のサービスが好評だ。
花壇や物置、縁側などはもちろん、簡単な家屋のリフォームなども依頼主と一緒に作業する。
材料選びから工具の使い方まで丁寧にアドバイスしていて「自分の『人件費』は
時給1750円。
市価の2割程度で立派なものが作れます」と話している。
(安田琢典)
森さんは、名古屋市内の専門学校を卒業後、大手スポーツ用品店に就職。
「なるべく家族のそばにいることができて、頭を使いながら体も動かせる仕事がしたい」と3年前に脱サラを決意。
趣味の日曜大工を生かせる工房を開くことにした
サラリーマン時代は、新規店舗の内装や陳列棚の配置の原案づくりを担当。
機械を使って簡単な設計図を描くこともできたが、壁紙の張り替え作業だけは経験がなく、脱サラ後に地元の工務店で修業した
作業を手伝うだけではなく、依頼主と一緒に資材の調達からかかわることにこだわる。
「なるべく安くて品質の良い材料を使いたいという希望があるが、依頼主の好みを最大限に反映させるため、自分の目で選んでもらいたい」という判断からだ
機械でセメントを混ぜ合わせたり、電動のこぎりでれんがを切断したりするなどの危険な作業を除き、できるだけ一緒に依頼主と汗を流す。
仕事ぶりが口コミで広まり、10件ほどの日曜大工を手伝った
鈴鹿市の主婦坂井恵美子さん(41)は、森さんのサポートを受け、庭にれんがで花壇を作ったり、木製フェンスを設置したりしてきた
坂井さんは元々、ガーデニングが好きだったが、電動工具を扱った経験はなかった。
別の工務店にフェンスや花壇の設置費用を見積もってもらったら、数十万円かかるとわかり、森さんに依頼。
指導を受けながら自ら電動ドリルを使ってフェンスも固定できた。
経費は数万円で済んだ
坂井さんは「予算を大幅に削れたことはもちろん、自分の手で作った達成感が味わえた」と大喜びだ
開業前はウエストが91センチあった森さんは、日々の仕事のおかげで83センチまで引き締まった。
「健康を維持するには、日曜大工が一番です」と笑う
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