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- ID:
- 48112
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1012
- 見出し:
- スギ間伐材を木工製品に 綾の照葉樹林復元活動が進展
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/areanews/miyazaki/SEB201010100029.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
綾の照葉樹林(綾町)の森の保護と復元を目指し、スギの間伐を進める「てるはの森の会」を運営するNPO法人「宮崎文化本舗」(宮崎市、石田達也代表理事)が、環境省が公募した事業型の環境NPOなどを支援するモデル実証事業に採択され、間伐材を活用した木工製品の販売に乗り出す。
石田代
表理事は「間伐材の活用で継続的な事業が可能となり、森の復元につながる」と期待する。
現在、試作品を製作中で、11月上旬の「東京おもちゃ美術館」や、来年1月に宮崎市のアートセンターで開く同美術館のイベントなどに出展する。
この環境省の事業は、公的資金に依存しがちな多くの環境関連のNPOや公益企業、民間企業が自立したビジネスができるよう、モデルづくりを支援する目的で始まった。
今年8月、30件の応募のうち8件が採択された。
同本舗の事業は、間伐材を活用した商品の開発販売で自主財源を確保し、綾の照
葉樹林の保護・復元を推進するという内容となっている。
事業を担当する「てるはの森の会」は九州森林管理局、県、綾町、日本自然保護協会(東京)と組織した「綾の照葉樹林プロジェクト」の事務局を務め、2005年の発足以来、様々な活動を実施している。
年2回、ボランティアと綾町内の照葉樹林が残る地域で、人工林のスギ、ヒノキの間伐を続けている
林内に日光を入れることで照葉樹の自然発生を促すのが狙いだ
事務局の相馬美佐子さん(51)は「間伐したものの、運び出すにはコストもかかり、活用方法もないため放置され、ずっと悩んできた。
参加するボランティアも『もったいない』『何かに使えないのか』と同じ気持ちだった」という。
事業の採択を受け、さっそく地元デザイナーや木工業者と連携し、ポスターパネルやパネルスタンドの試作品を製作中。
各地のイベントに出展し、来場者にアンケートを実施して県内外の消費者の反応を探るという。
製品はコンサルタントからのアドバイスや事業の精査を受けた後、来年4月から販売が開始
される。
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