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- ID:
- 45939
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0511
- 見出し:
- 隠し味に「イ草」 木の形のバウムクーヘン
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20100510-OYT8T01141.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
全国有数の家具産地、大川市の銘菓を作ろうと、大川商工会議所青年部は、かつて一帯で栽培が盛んだった「イ草」を隠し味にしたバウムクーヘン「木のきもち」を発売した。
4月下旬に市内のイベントで販売したところ、完売し、上々の滑り出しを見せている。
(鶴結城)
青年部が考案したバウムクーヘン「木のきもち」
木工のまちとして知られる同市では、イ草の栽培も盛んだった。
しかし、外国製の安価な畳に押され、生産者は減少の一途をたどっている。
特産の木工とイ草を結びつけて地域活性化に生かそうと、同青年部はドイツ語で「木のケーキ」を意味するバウムクーヘンの商品開発に取り組んだ
イ草は食用・薬草としても用いられ、シミやシワなどの老化を遅らせる効能もあるとされる。
完全無農薬栽培のイ草は全国的に少なく、熊本県八代市の農家から取り寄せた。
粉末状にして配合したが、量が多いと草独特のにおいがきつくなり、逆に少ないと味の個性が失われるなど試行錯誤を繰り返し、完成
までには約1年間を要した。
「木のきもち」(直径約10センチ、長さ約10センチ)は、食後のほろ苦さが女性や子どもにも好まれる程度に抑えられ、コーヒーとも合う。
容器も工夫を凝らし、バウムクーヘンの側面と同じように年輪が付いた間伐材を使い、資源を有効活用した。
4月のイベントでは、2日間とも限定60個が数時間で売り切れる人気ぶり。
商品化に奔走した同青年部・大川応援委員会の前委員長、永尾義文さん(38)は「大川を元気にしたいという気持ちを形にできた。
地域の活性化につなげたい」と話している。
1個1500円。
同市鐘ヶ江のフランス菓子店「コート・ドール」(0944・88・0833)で販売している
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