v11.0
- ID:
- る
46838
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0715
- 見出し:
- 「写真仲間が集まる場所に」 古座川、育てた木で小屋造り
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=193112
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
古座川町添野川の林業、南真次さん(57)が、自分で育てたスギなどを使って小屋を造っている。
今月中には完成する見込みで、南さんは「趣味の写真の展示場所にしたい。
林業や木材に興味がある人にも見てもらえれば」と話している。
南さんは町内の山林約20ヘクタールにスギやヒノキを植林しており、枝打ちから搬出までを1人でしている。
昨年8月から地元の大工と2人で山の木を切り出し、山仕事の道具を置く倉庫を造っていたが、せっかくなので写真仲間が集まることのできる建物にしようと、急きょ小屋に変更した。
場所は同町添野川の自宅前で、面積は約33平方メートル。
半分は自分が植えた木を使っている。
柱は堅いヒノキ、床や壁にはスギを用いた。
細かい波状の柄が入った「天然絞り丸太」をあしらった部分もあり、天井には長さ7~8メートルのスギを6本通している。
階段やロフト形式の2階も造った。
小屋を造っていると、近所の人や知り合いが興味を持って「丁寧に造られている」「完成したら教えて」などと声を掛けられた。
南さんは「昔からログハウスのようなものを建てたい気持ちがあった。
実現できてうれしい」と喜んでいる。
後はトイレやサッシを設置すれば完成で、大勢が楽しみにしているという。
南さんは趣味の写真を始めて37年目。
地元のほか、富山県や岐阜県、新潟県など県外で風景写真を撮ることが多い。
林野庁の森林・林業写真コンクールで2席に入ったり、県展で4回入選したりしている。
この小屋で個展を開いたり、都会の写真仲間が訪れた際に泊めてあげたりしたいという。
南さんは「林業も写真も奥が深く面白い。
ここが林業や写真の情報発信の場になれば」と話している
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