v11.0
- ID:
- 45827
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0428
- 見出し:
- 道一筋14人に光 春の褒章 “木の美”引き出し40年
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100428/CK2010042802000104.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
紫綬褒章受章の木工芸作家 須田 賢司さん(55)
二十九日付で発令される春の褒章で、県内からは、さまざまな分野で尽力した十四人が受章する。
内訳は、その道一筋に励んだ人への黄綬褒章が七人、芸術や学術分野などが対象の紫綬褒章一人、公共の利益のために尽くした人への藍綬褒章が六人。
このうち、紫綬褒章を受ける木工芸作家の須
田賢司さん(55)=甘楽町国峰=に喜びの声を聞いた
「自分が好きでやってきたこの仕事で、受章するのは申し訳ない気持ち」と控えめに喜びを表現する
甘楽町国峰の山すそにある工房。
繊細な作業に最適な、静寂に包まれている
一九九二年、都内から一家でここに移り住んだ。
「空っ風」が木材から湿気を除き、木の保管場所に余裕があるのも理由だ。
「(受章は)家族の理解や協力のおかげ」と付け加えた
祖父の代から三代、百年以上受け継ぎ、この道約四十年。
幼少期から父の工房が遊び場だった
箱類、飾り棚、机など。
木材をくぎなどを使わずに組み合わせる「指し物」を生み出してきた。
「同じ木は二つとなく、木は自然が描いた作品の一部」が持論。
木目など木の美しさを引き出した作品が高い評価を受けた
東京芸大の非常勤講師を務め、「後継者が減っている」と後進も育成する。
「この道は、まだまだこれから。
道を究めたい」と創作意欲を新たにしている
fff: