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ID:
46609
年:
2010
月日:
0629
見出し:
ヴェルニゲローデを愉快に歩けば♪@ドイツ 豊富な木材から優れた技術
新聞名:
エキサイト
元UR(アドレス):
http://woman.excite.co.jp/odekake/sanpo/sid_733400/
写真:
【写真大】
記事
ハルツ山地の可愛い城下町、Wernigerode ヴェルニゲローデ。
町の南東の小高い丘の上にあるヴェルニゲローデ城を見学した後は、町中を見て回ります いや本当に、何処を見渡しても木組みの家がビッシリです。
今まで「木造家屋の文化の国と言えば日本」と思っていましたが、これだけ立派な木造建築が軒を連ねて現役で残っているのを見ると、その認識を変えざるを得ません 木組みの家が今でも生活に息づいているのは、ハルツの豊富な木材から優れた技術が生まれ、現在もしっかり受け継がれているからなのでしょう。 これが町のヘソ、市庁舎が面したマルクト広場です。
名前通り、食品と日用品の市場が開かれていました。 旧市街地のシンボル、市庁舎です。
色も形も、本当に絵本に出てくる建物みたい ファサードのみならず、この側面も、隅々まで装飾が凝っていて必見です。
軒下の壁絵の文様が、全て異なっていて美しいのでした。 この広場に面した他の建物も、見応えのある豪華な木組みの家ばかり こちらはホテルのようです。
またしても屋根の反り具合が迫力 活気あるショッピング街にも、木組みの家がズラリ 今までヴェルニゲローデと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、ヴェルニゲローデ少年少女合唱団のことでした。
町中で、ヴェルニゲローデ少女(少女だけになっていた)合唱団の定期演奏会の張り紙を目撃。
マルクト広場では、高原の風のような涼やかな美声で合唱する女性三人を見掛け、合唱の町の健 在ぶりをちょっと実感しました。 これは確か本屋さんだったと思うのですが、何故か外壁にグロッケンシュピールが。
定期的に鐘が音楽を奏でます とにかく、全ての家の意匠が異なっていて、見ていてキリがありません まるで「何としてでも他人と同じデザインの家を作ってなるものか」とさえ感じられる、意地が漂う程です 素朴な木彫と色合いから、トーテムポールを思い起こさせる家が多いのでした。 勿論木造だけでなく、石造りの家も所々混じっています これがお城へ向かう、ミニ観光SL(実は電気式)。
ヴェルニゲローデは、ブロッケン山へ向かう本物のSLでも有名ですが、ブロッケン山頂は、魔女の集会所という伝説とは裏腹に、DDR時代の秘密警察跡やTV塔などで殺風景な場所だそうで、今回はパス 城壁の見張り塔も残っています。
実はここの通り、交通量が多くて撮影が怖かった。 一方、こちらは住宅地です。
やはりこんな石畳の路地にホッとします 私が特に気に入った一角。
それぞれ違う所有者の家が集まっているのに、全体の色合いのバランスが絶妙 色んな角度で見て見ましょう。 今は使われていないようですが、昔の情緒漂う井戸もありました。 この右から3番目の家は、この町で一番古い家なんだそうです こんな極普通の住宅街なのに、どの家の窓やドアも異なったデザインで可愛く、一人コーフン(笑)。
写真撮り捲りで、ちっとも前に進まないのでした。 モチロン、今回も可愛い窓&ドア特集やる予定です! 大量の写真の編集のことを考えると、年明けちゃうんじゃないかと頭痛いのですが(笑) 他にも、街中のあちこちに一般民家にも見所が。
こちらは「一番小さな家」。
内部も可愛いインテリアで、2ユーロで見学出来ます(…が、疲れきったP太に拒否された) 「シーフェス・ハウス(傾いた家)」は、改装中でした。
傾いた木組みの家は少なくないけど、ここのは側に近寄るのが憚られる程でした(笑)。
恐らく卓越した技術で、傾いたまま修復するのでしょう。 木の瓦…と言うか、ウロコのような装飾が付いた側面の家 キリリとブルー系のハンサムな木組みの家 こちらは甘いお菓子のような色合い。
ユーゲントシュティールと木組みの融合? 非常に複雑な梁 まだ通っていない道があるなあ、さあこれから歩くよ~んと意気込んでいた矢先、またしてもP太が根を上げました。
可愛い窓やドアが目白押しで、気が付けばザイフェンに匹敵するほどの量の写真を撮っていたようです。
しかしそんなに歩いた自覚は全くなく、ホテルに戻ってから足が筋肉痛で驚きました。
旅行中 は毎日相当な距離を歩いて鍛えているはずなのに、その日は撮影に夢中で、それにも増して歩いたようです 古い木組みの家がひしめくという点では、世界遺産のクヴェトリンブルクに全くヒケをとらない、非常に魅力的な町でした。
ドイツの木組みの家の多い町は、今までもこの後も沢山訪れますが、「童話的」と言うことでは、ここが一番かも。
丘の上にはロマンティックな城が望め、市庁舎もカラフルな家並みもメルヘン の世界そのものです。
クヴェトリンブルクがしっとり大人の町という印象なのに対し、ヴェルニゲローデは小学校の遠足地としても人気のようです。
しかし両方とも、そこには作り物ではない、しっかりとした生活感が漂っています。
「魅力的な町」とは、見応えのある優秀な博物館や豪華な観光名所が存在するという ことより、何処をどんなに歩いても飽きない、一つ一つの庶民の通りや一般の民家が、美しく楽しい生き生きした町のことだと私は思っています。
それは住民一人一人の、町を愛する気持ちや尊い心掛けの賜物だからです fff:
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