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- ID:
- 46369
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0611
- 見出し:
- 職人技光る創作家具 作りためた150点展示 焼津
- 新聞名:
- 静岡新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.shizushin.com/news/local/central/20100612000000000027.htm
- 写真:
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- 記事
-
焼津市の家具職人片山義美さん(77)=中根新田=と村松信一さん(63)=小川=の木工家具作品展が13日まで、同市東小川の片山木工所旧工場で開かれている。
2人とも10代から腕を磨いてきたベテランながら、展示会は今回が初めて。
丁寧な仕事ぶりがうかがえる手作りの家具が並び、来場者
を感心させている
片山木工所元社長の片山さんは昭和30年代から、社員と食器棚やげた箱などを作ってきた。
7年ほど前に社長を引退してからは、元社員の村松さんとひな具の製造に励むかたわら、趣味でオリジナルの家具をこつこつと作るようになった
ところが、「完成したらそれで満足」(片山さん)だったため、作品は工場の奥でほこりをかぶったまま。
偶然工場を訪れた近所の大橋淑子さん(東小川)が「ぜひ展示会を」と提案し、1年越しで実現に至った
ケヤキや天竜杉などの一枚板のテーブルや、引き出しに藍(あい)染めや織物をはめ込んだ装飾たんす、陶器や人形を置く飾り棚など、民芸調の創作家具約150点をそろえた。
大橋さんら地域住民3人が協力し、自作の陶器や工芸品などで会場に彩りを添えた
片山さんは「『味があっていいね』とほめてくれる人もいて、とてもうれしい。
展示会を開いて本当に良かった」と顔をほころばせた。
外国産の安価な家具に押され、国内家具メーカーの苦境が続くだけに、村松さんは「日本の手作りの家具の良さを多くの人に知ってもらいたいね」と期待した
午前9時から午後6時まで。
問い合わせは片山さん〈電054(628)7534〉へ
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