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- ID:
- 46250
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0603
- 見出し:
- 大牟田に工場建設 木材チップから水素製造、12年春の本格運転
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20100604ddlk40020446000c.html
- 写真:
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- 記事
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石油販売業の新出光(福岡市)は2日、建築廃材などの木材チップから水素をつくる工場を建設するため、大牟田市健老町の大牟田エコタウンへの立地協定を同市と結んだ。
木材チップが原材料の水素ガス商用プラントは世界初という。
今年12月に着工、12年春の本格運転を目指している。
同社に製造技術を提供した日本計画機構(東京)によると、従来の天然ガスを原材料とするのに比べ、二酸化炭素排出量を75%削減できるという。
ガソリンスタンド経営を主体とする同社の出光芳秀社長は、大牟田市での会見で「どっぷりと石油で飯を食ってきたが、新規事業に乗り出す時期が来た。
世
の中の役に立つバイオマス水素事業に注目した」と話した。
事業を始めるため、国が09年度の補正予算に盛り込んだ「地域資源利用型産業創出緊急対策事業」を活用。
うきは市などの県内業者から木材チップを受け入れることで、事業費約21億円の3分の2が国から助成される。
計画では、1日当たり木材15トンから水素約7200立方メートルを製造し、工業用原料などとして販売する。
ただ今回の事業進出は、燃料電池自動車用の水素ステーションや家庭用の燃料電池など、発電用水素燃料の普及を見据えている。
水素約7200立方メートルは、発電利用に換算して約600~
700世帯をまかなう規模という。
大牟田市によると、同社の立地でエコタウンの分譲率は38・1%から42・8%に上昇。
地元雇用は約12人を予定している。
将来、水素燃料の実用化が進むことで、同社による工場増設や雇用増などを市は期待している
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