ID　：　2753

公開日　：　2007年 2月14日

タイトル

曲げわっぱのビアカップ

新聞名

読売新聞

元URL.

http://osaka.yomiuri.co.jp/excellent/ex70213a.htm

元urltop:

写真:

　

ビールの味わいは気温や湿度など気象条件のほか、グラスによっても大きく変わる。真夏はジョッキで一気に飲み干すのが爽快（そうかい）だが、寒い季節はこだわりのグラスでビールそのものをじっくりかみし めたい。
　秋田・大館地区の伝統工芸品「曲げわっぱ」の老舗「栗久」が製造販売する秋田杉製ビアカップなら、きめ細かい泡立ちと美しい木目が楽しめる。また、木材はガラスや陶器に比べて断熱性が高いため、手のぬくもりなど によってビールがぬるくなるのを防ぎ、結露もあまり生じないという。
　曲げわっぱは弁当箱や菓子の器などとして重宝されており、材料は高級木材として知られる天然秋田杉だ。薄く製材して熱湯につけて柔らかくした後、丸太などにまきつけて曲線のある器を作る。栗久６代目で、経済産 業相指定の「伝統工芸士」である栗盛俊二社長は、小皿など様々な器作りに挑戦しており、ビアカップもその一つだ。
　容量は３５０ミリ・リットルで、重さは約３０グラム。手になじみやすいシンプルなデザインで、日本産業デザイン振興会の「グッドデザイン賞」（２０００年）にも選ばれた。日本酒や焼酎にも合いそうだ。

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