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ID : 247
公開日 : 2006年 2月 7日
タイトル
木馬にもなる、成長に合わせてずっと使える椅子
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新聞名
ジャパンデザインネット
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元URL.
http://www.japandesign.ne.jp/episode/060208/
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写真:
 
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木馬にもなる、成長に合わせてずっと使える椅子 風を受けたヨットの帆のように張り出したフレームを持つ木の椅子。
素材はカナダのメープル。色はナチュラル、赤、緑、青、茶の5種類。
幅460、奥行510、高さ780mm。シート高は406、458、510、562mm、足置きは160、270、350、430mmの4段階に調節可能。子供から大人まで、オプションのベビーシートを付ければ、乳幼児から使えます。
何よりもユニークなのは、ひっくり返すと(大人も乗れる)木馬になること。
デザイナーは佐々木敏光(1949-2005)。
電気通信工学科卒業という異色の経歴。コトブキ、ヤマギワ、天童木工、コクヨ、カリモク、飛騨産業、竹中製作所といった日本を代表する様々なメーカーと共に家具、照明等のデザインを手がけ、受賞、審査員も多数。
「New BAMBINI」の原形となった「BAMBINI」は、およそ30年前のデザイン。
オリベッティの広告デザインでも知られるレオ・レオーニ(1910-99 オランダ)が孫のために作ったという絵本『あおいろくんときいろくん』。これに刺激を受けて、佐々木が「自分でも何か作ろう」と自身の子供のためにデザインし手作りした椅子です。
調節可能な子供椅子といえばノルウェーはSTOKKE社の「TRIPP TRAPP」(1972年、Peter Opsvikデザイン)を思い出しますが、同じ頃できた「BAMBINI」は木馬機能を持つ子供専用の椅子として生まれました。
なぜ30年も前に作った手製の椅子をリデザインしたのかという問いに「01年にまた子供を授かったことが影響している…レオ・レオーニの気持ちが2度も味わえて幸せ」と語っている佐々木。
原形のフォルムと意図を保ちつつ、成長に合わせて使い続けることができる機能を盛り込み、人間工学的な改良を何度も行い、現在の「New BAMBINI」になったそうです。
2001年に発表した当初は「e-chair」という名前で、自身も出資した会社Shinでの取扱い。同年のグッドデザイン賞も受賞しました。
2004年にShinとのデザイン契約が終了、自身の製品を製造販売するために佐々木デザインインターナショナルを設立し「New BAMBINI」と改名。子供用椅子や勉強机、シェルフやカート等とあわせて「SDI Fantasia」というブランドで新たな展開を始めています。
その佐々木は05年に急逝。
『プロダクトデザインの思想 Vol.2』に「BAMBINIへの想い」として開発の経緯が紹介されており、自身のデザイン感について語っています。
‘本来、デザインという行為は誰もが生活の中で無意識のうちに行っていた行為なのだと思っています。美しいもの、便利なもの、楽しいものは誰でも好きなはずです。
ですから、私はこれからも、デザイン=生活というシンプルな思考の元に、使い手に即したリアリティのあるデザイン活動をしていきたいと思っています。’
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