ID : 2044
公開日 : 2006年 11月10日
タイトル
弥生集落に高さ7メートルの柱
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006111001000398.html
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元urltop:
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写真:
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弥生人の脳みそ発見で知られる鳥取市の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で、1999年に見つかった長さ7メートル以上の木材が弥生時代後期(約1800年前)の建物の柱だったことが分かり、鳥取県埋蔵文
化財センターが10日、発表した。
弥生時代の柱としては最も高く、物見やぐらのような高さ5メートル以上の高床式建物があった可能性が高いという。
鑑定した浅川滋男・鳥取環境大教授(建築史)は「魏志倭人伝に記された卑弥呼の宮室にあるという楼観は、こうした物見やぐらなのだろう。絵画土器や発掘された柱穴の跡から推測されていた楼観の存在が、初めて実
証された。最も高い場合、10メートルを超える建物だった可能性もある」と話している。
木材は長さ7・2メートル、直径17センチ。先端が欠けており、元はもっと長かったらしい。水路の護岸材に転用されていたが、浅川教授が根元から約6メートルの部分に床を支える木材を差し込んだ貫穴があるのを発
見。柱だったことが分かった。
また、2000年に出土した弥生時代中期(約2000年前)とみられる護岸用の板(長さ約65センチ、幅23センチ、厚さ3センチ)に、台形の溝を彫り同型の板を差し込む蟻棧(ありざん)という建築技法が使われていたこ
とも判明。板が反るのを防いだり、2枚以上の板をつないだりする高度な技術で、出土例としては日本最古という。
同遺跡からはこれまでに建築材など木材約7000点が出土。データベースを作るため浅川教授らが再調査していた。
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