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ID : 2004
公開日 : 2006年 11月 7日
タイトル
安政年間の御影堂の図面を発見 東本願寺 突貫工事の苦労伝える
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006110700183&genre=J1&area=K1F
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元urltop:
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写真:
 
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京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)で江戸時代後期の安政年間に再建され、3年後の蛤(はまぐり)御門の変で焼失した御影(ごえい)堂の全体像を精密に描いた図面が見つかり、7日、発表された。工 期2年で建てられたため略式の瓦が使われるなど再建の苦労が読み取れる。  御影堂は宗祖親鸞の木像を安置するお堂。東本願寺の御影堂は本願寺の東西分派後の1603年に建てられ、明暦4(1658)年以降5回再建されている。今回の発見で、創建当初を除き、すべての建物の姿が明らかに なったとしている。  図面は境内の倉庫で確認された。「假(かり)御影堂五拾分一之圖(ごじゅうぶんのいちのず)」と書かれた袋に入り「安政7(1860)年」の墨書があった。正面を描いた図(縦0・7メートル、横1・5メートル)と側面の図(縦 0・7メートル、横1・3メートル)の2枚あり、いずれも和紙に墨で詳細に描かれていた。  御影堂は明暦の再建で現在のように大型化し、以後の再建はすべて同規模だと思われてきた。しかし今回の発見で、現在の建物と比べ、安政の御影堂は床面積(2900平方メートル)は同じだが、高さ(38メートル)が1 0メートル低いことが分かった。丸瓦と平瓦による本瓦ぶきではなく、本瓦に似せた略式の桟(さん)瓦だったことも確認。また軒柱が数十本多く、お堂の内部も柱が多かった。  安政の再建は大火で焼失した後、3年後の親鸞の六百回忌に間に合わせるため、2年間で建てられた。前後の再建の工期12-14年と比べ、突貫工事だったことがうかがえる。短期間の事業のため、大きな木材を調達 できず、屋根を支えるために柱を増やしたのではないかとみられる。
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