ID　：　15668

公開日　：　2010年 4月　8日

タイトル

有機物：県立２校の新築体育館で基準超す検出　県教委「万全の対策続ける」　／宮城

新聞名

毎日新聞

元URL.

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100407ddlk04040165000c.html

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写真:

　

県は６日、新築した仙台二華中・高（仙台市若林区）と白石高（白石市）の体育館で、厚生労働省の基準を超える揮発性有機化合物「アセトアルデヒド」が検出されたと発表した。二華は換気対策で２日の測定で基 準値を下回ったため、８日の開校式から使用する予定。白石高では健康被害は出ておらず、既に一部の部活動などで使用しているという。
　アセトアルデヒドはめまいや頭痛、吐き気を催す「シックハウス症候群」の原因とされている。県教委施設整備課によると、厚労省が定める指針値は１立方メートル当たり４８マイクログラムだが、３月の測定で、二華の体 育館で５２・６マイクログラム、白石高で５４・４マイクログラムを検出した。
　二華は宮城二女高の男女共学化に伴い、０８年４月から仮設校舎を使っていたが、夏場から多い時で１００人以上の生徒や教職員がめまいや頭痛を訴えた。うち６～７人がシックハウス症候群と診断され、同校は空気清 浄機を備えた別室で授業を受けさせるなどの対策を実施した。
　アセトアルデヒドの増加は、体育館の床や壁に使用している木材、接着剤や防虫剤などが原因とみられ、新校舎では、窓を開けて換気装置を２４時間稼働させたり、床や壁を水ぶきするなどの低減策を行った。その結果 、二華では４月の測定で３１・７マイクログラムまで低下し、指針値をクリアした。白石高では１０日に測定予定。
　二華では８日に体育館で開校式を行う予定だが、現在も症状を訴える生徒が２人おり、同課は「数値は下がったが症状発症には個人差があるため、今後も万全の対策を続けたい」としている。

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