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ID : 15435
公開日 : 2010年 3月19日
タイトル
三重津海軍所の遺構発見 「ドックの幅は30メートル」
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新聞名
佐賀新聞
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元URL.
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1582814.article.html
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元urltop:
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写真:
 
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 佐賀市教委は19日、佐賀市川副町の三重津海軍所跡から、船渠(せんきょ、ドック)の遺構となる木製護岸施設の跡が見つかったと発表した。昨年9月に確認した護岸の対岸に位置し、市教委は「ドックの幅は約 30メートルだったと推定できる」としている。
 調査は佐野常民記念館周辺の早津江川河川敷の南側で、面積8×12メートルを発掘。2・5メートルの深さから幅3・5メートルの範囲で護岸の跡が確認された。9本の丸太を横に並べて護岸壁になっており、90センチ間 隔に、長さ3・3メートル、直径14センチのくいを縦に組んで固定している。粘土層に埋まっていて保存状態は良く、護岸はさらに横に続いている。
 市教委は昨年9月、北側に約30メートル離れた地点を調査し、今回と同じように木製護岸を確認した。船が出入りするドックは早津江川の入り江のような構造になっているとみられ、市教委は今回の調査も踏まえて幅を 約30メートルと推定した。
 三重津海軍所跡は世界遺産の暫定リストに入っている「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産に含まれ、幕末に日本初の西洋式実用蒸気船「凌風丸」を製造した施設として評価されている。ただ、遺産の価値を検 討する専門家委員会は、さらに調査を進めて施設の内容を明らかにするよう求めている。
 前田達男市教委世界遺産調査室長は「ドックの幅が分かったのは大きな成果だが、まだ不明な部分も多く、文献調査も進めて施設の全体構造や内容を証明する必要がある」と話す。
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