ID : 15428
公開日 : 2010年 3月22日
タイトル
“花守”引き継ぐ 地域のしだれ桜 散らせない
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100323/CK2010032302000063.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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須賀神社(川崎市多摩区栗谷)で、地元の植木職人木村等真(ともまさ)さん(79)が続けてきたしだれ桜の“花守”を、氏子有志らが引き継いだ。昨春を最後に“引退”を決めた木村さんに、住民たちが桜の世話
を買って出た。この春、地域で守るしだれ桜が美しく花開いている。(酒井博章)
しだれ桜は、一九九三年に境内敷地内に越してきた木村さんが、無償で手入れを続けてきた。木村さんが近所から引き取って境内に植えた樹木の一つで、樹齢は三十年ほどとみられる。
添え木などで支えなければならないだけに「職人の血が騒ぐ」と丹精してきた。満開のころには手製の照明で夜間にライトアップし、幻想的な演出も加えた。
だが、持病の腰痛が悪化し、昨年を最後に桜の世話をやめると決意。東京新聞川崎版(昨年三月二十四日付)で紹介したところ、記事を読んだ氏子で不動産会社を営む岸輝久さん(62)がすぐ「何とか続けられないか」
と木村さん宅を訪れた。
しだれ桜は、すでに地域に欠かせない“名所”になっていた。岸さんは「近くでのんびり花見ができる。こんな良い桜を終わらせるのはもったいない」と力を込める。
だが、木村さんが一人で続けるのはやはり困難で、岸さんは「だったら僕らで続けます」と宣言。しだれ桜を惜しむ地元の氏子らに声を掛け、五十~七十代の五人で今年二月中旬から週一回、桜の世話を始めた。新米
の“花守”たちは、木村さんの指示に従い、おっかなびっくりはしごに登り、添え木などを設置。木村さんは添え木や支柱には、竹や木材を使っていたが、今回から、何年も取り換えなくていいように鉄やアルミ製のパイプ
を使用。三月中旬に準備が整った。
十八日ごろから開花し始めた桜に、木村さんは「今年も続けられてありがたい」と目を細める。木村さんによると、見ごろは二十五日ごろ。岸さんは「今まで木村さんにおんぶにだっこで、桜を美しく保つ作業が、こんなに
大変とは思わなかった。大勢の人に見に来てほしい」と話している。
見ごろにはライトアップを始め、今月いっぱいは行う予定。雨天時は照明なし。須賀神社は、小田急線生田駅から徒歩十分。
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