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ID : 15426
公開日 : 2010年 3月19日
タイトル
県内高校生初「2級建築大工」 夢へ第一歩難関突破
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100319t15001.htm
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写真:
写真が掲載されていました
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仙台工高(仙台市宮城野区)建築科の3年生2人が、プロの大工でも難しい国の技能検定「2級建築大工」に合格した。県内の高校生では初の取得。指導に力を入れてきた同校は「職人技を受け継ぐ人材の育成 に弾みがつく」と喜んでいる。
 合格者は今月卒業する若林区の鹿野莉永(りえ)さん(18)と青葉区の小林恭介さん(18)。
 2級の試験は、100分の筆記と6時間半に及ぶ実技からなる。実技は、課題通りに図面を書き、それを基に木材を加工する。ノミやカンナなど道具使いの正確さとスピードが問われる内容だ。
 合格には、通常「2年の実務経験が必要」とされ、現役の大工が挑戦しても合格率は5割に満たない。実技は授業で習わない内容もあり、2人は放課後や休日に自習を重ね、技術を身に付けた。
 祖父が大工、父が建築士という家庭に育ち、幼いころから「夢は宮大工」と決めていた鹿野さんは「とてもうれしい」と笑顔を見せる。4月から山形工科短大(長井市)に進む予定で「経験を重ね、いずれは県産材で古里を 元気にする建物を建てたい」と意気込む。
 東北工大(太白区)建築学科に進み、建築士を目指す小林さんも「合格したが、本当の仕事はまだ何もできていない。大学で勉強し、現場が分かる建築士になりたい」と決意を新たにする。
 同校は3年前から熟練大工を講師に招くなど、資格取得を後押している。建築科長の畠山弘幸教諭は「2人の頑張りは大したもの。やればできることを後輩に示してくれた。後に続く生徒を育てていきたい」とたたえた。
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