ID　：　1654

公開日　：　2006年 9月15日

タイトル

ガジュマル囲む読書席 流木と廃材使い校長手作り

新聞名

南日本新聞

元URL.

http://www.373news.com/2000picup/2006/09/picup_20060916_5.htm

元urltop:

写真:

　

大和村今里の今里小中学校に新学期、木製テーブルとベンチの緑陰読書コーナーがお目見えした。角（かど）嘉昭校長（４９）の手作りで、材料は流木や廃材を使ったため製作費ゼロ。子どもたちの憩いの場とし て親しまれている。
　コーナーは校庭のガジュマルの木の周りで、八角形のテーブルと十六角形のベンチがある。ベンチは直径約５メートル。流木の丸太を台にし、座面とテーブルは白いペンキで塗った。十六角形にしたのは全校児童生徒 １５人が同時に座れるから。テーブルの高さやベンチとの距離は、小学１年生から中学生まで使えるように気を配っている。
　角校長が１学期から材料集めをし、夏休み中の１０日間で完成させた。丸太は海岸で拾い、廃材は隣村の水産会社からもらった。ペンキも学校にあったもので、新たに購入したものは何もない。
　もともと技術家庭の先生で「生活を豊かにする工夫が好き」という角校長。遠くに集落のシンボル・立神岩が望め、さわやかな潮風を感じることもできるこの場所が気に入り、今春の赴任早々、製作を思い立った。
　角校長は「ＰＴＡ役員がトラックで運んでくれたり、職員の協力でできた。子どもたちに落ち着いてものを考える場所にしてほしい」と話している。

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