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ID : 15274
公開日 : 2010年 3月 7日
タイトル
害虫被害木でナメコ栽培
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20100309-OYT8T00023.htm?from=dmst3
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元urltop:
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写真:
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新品種 県が開発 新品種「福島N4号」(県提供)  県は、病害虫によって枯死したコナラを再利用してナメコを育てる手法を開発した。全国の森林でナラ枯れが拡大する中、県は、駆除と資源活用の一石二鳥の策として、普及を目指している。
 原木を使ったナメコの栽培は、一般にブナが使用される。県によると、コナラでも栽培できるが、収量が少ないため採算が取れないという。
 県内では、会津地方を中心にブナ林が広がるが、1990年代後半から伐採による減少と、それに伴う保護活動の高まりによって原木の入手が困難となった。このため県は、県内全域に広がるコナラを代替品にしようと 検討。コナラで育つ菌の選抜を繰り返し、2006年にブナと同等の収量を確保する品種の開発に成功した。
 一方、林野庁によると、08年度のナラ枯れは全国20府県で1445ヘクタールに上るなど、問題化している。
 県では08年に、被害木をその場で50センチ以下に切断して乾燥させることで、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシが木の中に産み付けた幼虫を死滅させ、拡大を防ぐ駆除法を考案。ただ、この被害木の処 理が課題となっていた。
 そこで県は、開発した新品種のナメコが被害木で育つか研究を開始。08~09年に試験栽培をしたところ、従来通りの収量が見込め、毒性がないことも確認された。
 新品種は「福島N3号」「福島N4号」として先月、農林水産省に品種登録され、これを契機に生産農家に使用を促すことにした。N3号は10月下旬から11月上旬にできる早生(わせ)型で、N4号は11月上旬から同下旬 にできる晩生型。県の08年の原木によるなめこ生産量は20トンで全国4位だが、13年には50トンまでに増産し、日本一になることを目指す。
 県では「薬品を使わない駆除法で、被害木を再利用するので環境にもやさしい。従来品種と比べ、ナメコ特有のぬめり成分の量が非常に多く、味や栄養面も胸を張れる。まずは県内で普及を進め、将来的には同じ被害 に苦しむ全国各地にも広めていければ」としている。
■ナラ枯れ■  体長約5ミリの甲虫「カシノナガキクイムシ」(カシナガ)が、産卵のためにミズナラやコナラ、クリなどの広葉樹に穴を開けて入り込む際、カビの一種「ナラ菌」が持ち込まれて発生する被害。樹木の通水機能が阻害され 、7~10月頃に葉が赤色化して集団枯死する。
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