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ID : 1626
公開日 : 2006年 9月11日
タイトル
四万十川のトロッコ半世紀ぶり発見 森林鉄道で活躍
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0609/060913headline08.htm
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元urltop:
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写真:
 
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四万十川の中州から半世紀ぶりにトロッコ――。四万十市西土佐口屋内でこのほど、昭和初期まで黒尊川流域の木材を運搬していた森林鉄道のトロッコ1台が、ほぼ完全な形で見つかった。住民らは流域の歴史 再現のため保全活用できるよう検討しており、「よう腐らんと残ってくれた…」と感慨も深い。
 森林鉄道は、林業が盛んだった同市西土佐奥屋内―西土佐口屋内の約25キロを結んだ。「西土佐村史」によると、大正11年ごろから軌道の敷設が始まり、同13年ごろから木材や木炭がトロッコで運ばれるようになった 。
 昭和に入ると機関車が20台ものトロッコを連ね、大量の木材を輸送。時には救急車代わりに急病人を運ぶなど、地域生活とは切り離せない存在だった。しかし道路改良などに伴い、昭和25―27年にかけて順次廃止 されていった。
 昨年11月、西土佐口屋内の県立中村中3年、平塚知仁君(15)が四万十川の中州に半分埋まっていたトロッコを偶然発見し、今年4月に地元住民らで引き上げた。長さ1・7メートル、幅1・5メートルで、金属部分がさび てはいるものの車輪や結合部分も残っており、ほぼ原形をとどめている。現在、西土佐奥屋内の元貯木場に保管されている。
 黒尊川流域の住民で組織する「しまんと黒尊むら」(山本安男代表)は「多くの人にトロッコを見に来てもらい、地域活性化につなげよう」と提案。西土佐奥屋内に整備が予定されている公園への展示を四万十森林管理署 に要望している。
 山本代表(65)は「学生の時にはよくトロッコに乗って出掛け、みんなで押して帰った。昨年の台風の大水で洗われ、出てきたのだろう」と話している。
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