ID : 14673
公開日 : 2010年 1月16日
タイトル
只見の森の恵み調査 山菜消費など23日シンポで報
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20100117-OYT8T00151.htm
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元urltop:
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写真:
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「自然首都・只見」を宣言している只見町で、水や食料など森林が人に恩恵をもたらす生態系サービスについて調査している森林総合研究所(茨城県つくば市)が23日、シンポジウム「只見の生き物たちがもた
らす森の恵み」を開催し、調査結果を中間報告する。生態系サービスに関する調査は国内では珍しく、同研究所は「里山として森林利用のあり方を探りながら、只見の自然の貴重性を検証したい」としている。
森林には、〈1〉山菜や木材などの原料供給〈2〉害虫大発生の抑制や気候調整〈3〉釣りや散策などの文化的サービス〈4〉光合成による酸素の生成や土壌形成――などの恩恵があるとされ、同研究所は、適切な森林の
維持管理を目的に、環境省の委託を受け、2008~10年の3年間にわたって生態系サービスの調査を実施している。
同研究所は、国内最大級のブナ林を有し、豊かな自然の恩恵を受けている只見町に着目。昨年から住民に全地球測位システム(GPS)をつけてもらい、どういう環境で、どれだけの量の山菜をとっているかや、山菜の
自家消費と市場出荷の割合などを調査してデータ化する作業を続けている。
同研究所はこれまで、只見町のほか、檜枝岐村、南会津町、茨城県北茨城市などでも調査を実施。その結果、ソバ畑やリンゴ園の調査から、森林に生息する昆虫が花粉の媒介や害虫のコントロールに貢献していること
や、人工林よりも天然林が生態系サービスを支える生物により良い環境を与えていることなどが明らかになってきたという。
調査の最終年にあたる今年は、国連が定める「国際生物多様性年」。10月には名古屋市で「生物多様性条約締約国会議」(COP10)が開かれ、生物多様性の保全に向けた今後の目標が議論されることになっており、同
研究所の杉村乾主任研究員は、「こうした研究の成果が地球環境保全に向けた一つのモデルになれば」と話している。
シンポジウムは1月23日午後1時半から、只見町の季の郷・湯ら里で開かれる。入場無料。問い合わせは、只見町総務企画課(0241・82・5220)へ。
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