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ID : 14665
公開日 : 2010年 1月17日
タイトル
鹿沼の「木材木工四百年史」 5年かけ執筆、自費出版
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新聞名
soon
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100114/269083
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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「木工のまち鹿沼」の起源や産業の歴史を後世に伝えようと、上野町の会社役員白石邦男さん(80)はこのほど、「鹿沼の木材木工四百年史」を自費出版した。調査と執筆に約5年かけた労作。木材木工の産業史 を体系的に分かりやすく伝えているほか、あまり知られていない日光東照宮の造営と鹿沼のかかわりや彫刻屋台の起源など一般市民にも興味深い歴史のエピソードを数多く紹介している。
 木製建具販売「白石物産」会長である白石さんは、戦後60年以上にわたり建具業界で活躍し、過去に鹿沼木工団地協同組合の副理事長も務めた。熱心な郷土史の研究家としても知られ、木材木工の歴史資料を数多く収 集していることから「自分たちの年代がいなくなると、貴重な資料も失われてしまう」と考えたのが出版のきっかけという。
 同書は、江戸時代から現在に至る産業史を当時の出来事や先人の業績を通して紹介。明治時代の大のこぎりの改良製造や水力製材機などの工夫がその後の「木工のまち」の発展に大きく貢献したことや、木工団地進出 の経緯などについて詳しく解説している。
 このほか、江戸時代に日光東照宮の造営などを行う際、切り出した木材を平らな鹿沼に集めて加工していたと指摘。こうした木材集散地だったことから現在の「上材木町」の町名が付けられたとの見方を紹介している。
また、質素倹約で歌舞伎や芝居が禁止される中、町衆が考え出したのが屋台に彫刻を施した彫刻屋台だったとの記述もある。
 白石さんは「環境重視の時代に木材は循環型の貴重な資源。木材木工業界は厳しい状況が続くが、今後の産業の発展を考えるためにも多くの人に歴史を知ってほしい」と話している。
 同書はA5判、400ページで、400部発行。2500円。鹿沼商工会議所、鹿沼木工団地協同組合で販売している。問い合わせは同会議所総務課電話0289・65・1111。
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