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ID : 14598
公開日 : 2010年 1月 8日
タイトル
被害木で マツクイムシで伐採…つらい光景 
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100111ddlk19040048000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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道の駅に設置、県産材魅力訴え  北杜市白州町白須の「道の駅はくしゅう」に12月下旬、不思議な顔をした木製の地蔵が2体設置された。制作者は同所の製材業、清水三郎さん(66)。県産木材の魅力をアピールしたいという思いが込められている。【 山口香織】  地蔵はともに高さ約1メートル20センチ。1体は入り口、もう1体は駐車場付近の名水持ち帰りコーナーに置かれている。ぽかんとしたような愛嬌(あいきょう)のある表情で、木目が美しい。
 この地蔵は、同市白州町鳥原の石尊(せきそん)神社のアカマツを利用して作られた。同神社の参道には約200メートルにわたり、幹の直径2メートル50センチ~3メートルほどにもなる樹齢250~300年のアカマツが 約30本並んでいる。この並木は市の文化財に指定されているが、市教委によると、80年代後半からマツクイムシの被害に遭うようになった。2、3年前から、さらにひどくなり、毎年2~3本ずつ伐採を余儀なくされてい るという。伐採されたアカマツは境内に放置されていた。「木に携わる人間にとって、こんなにつらい光景はないのです」と清水さん。
 「何か木のよさを感じられる物に活用できたら」と考えた清水さんは、氏子の了解を得て昨年10月上旬、このアカマツを自身の製材所で加工し始めた。
 とりあえず斧(おの)やチェーンソーで傷んだ部分を取り除くと「お地蔵さんの形になった」(清水さん)という。目と耳には枝打ちされた同神社のヒノキを埋め込んだ。
 昨年12月に地蔵は完成し、道の駅の計らいで置いてもらえることになった。
  ◇ ◇ ◇  清水さんは1943(昭和18)年に甲府市の製材業者の家に生まれたが、45(同20)年の甲府空襲で焼け出され、旧菅原村(現北杜市)に移り住んだ。菅原村周辺はアカマツの一大産地で、学校などの公共施設に多用さ れ、甲府空襲後の復興にも貢献した。
 しかし70年代ごろから安い輸入材に押されて県産木材は売れなくなり、山は荒れ始めた。清水さん自身も生活のため、輸入材を扱うようになったが「自分たちを育ててくれた地元の木への感謝を忘れたことはなかった」 という。
 そこで清水さんは89年ごろから、マツクイムシの被害を受けたアカマツを製材し、別荘やログハウスの壁材などに再利用したり、地元の小学校で児童と木工作品を作るなどの活動をしてきた。清水さんは「県産木材 の良さや素朴さを今後も目に見える形で残していきたい。死ぬまで続けるよ」と話している。
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