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ID : 14554
公開日 : 2009年 12月20日
タイトル
指先使う会話も生まれる 木工玩具の効用
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000280912210002
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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 デイサービスの自由時間。利用者の男性が数人、黙って外を眺めている。時間が過ぎるのをじっと待っているようだった。
  小田原市の木工職人露木孝作さん(58)は、木工玩具を納めに行った施設で、そんな様子をよく目にした。
  「ゲームを一つ置くだけで、話下手な男性でも会話が生まれるのに」。自分の玩具で会話と笑顔をもっと増やしたいと思った。
  父の木工所を継ぐ形で、24歳から職人となった露木さんが、高齢者用の玩具を作り始めたのは10年ほど前。幼児用の木工玩具を作っていた時、玩具メーカーのカタログを見たのがきっかけだ。当時、高齢者用の玩 具はあまりなく、施設ではキャラクターなどが付いた幼児向け玩具が使われているのを知った。
  「色とりどりで可愛いけど、人生の先輩に子供用のおもちゃは失礼じゃないかと思ってね」小田原で続く木工の文化を先輩にも感じて欲しかった。100年、200年たった木のぬくもりが何らかのエネルギーを伝えられる ような気がした。
        □     □     □   初めて作ったのは、はしを使う五目並べ。はし使いがリハビリに使われていることを知って思いついた。「ただ右から左に移すより、ゲームだったら楽しめるでしょ」   その後、施設などで利用者の声を聞きながら改良を重ねた。カルタやパズル、こま回しなど露木さんが考え、作り出した高齢者向きの木工玩具は約50種類に及ぶ。
  2年前に88歳で亡くなった母の桃枝さんは、80歳を過ぎた頃から認知症を患った。桃枝さんは露木さんの玩具で、ひ孫にこまの回し方を教えたり、パズルに熱心に取り組んだりした。
  「パズルは木工所の仕事だと思ったみたいで、次はないのとよく言っていた。長く認知症だった割に、それほど進まなかったのは玩具のおかげかな」         □     □     □   小田原市の有料老人ホーム「長寿園」では、利用者からの寄付で、この夏からパズルや絵合わせなど3種の木工玩具を取り入れた。なかでもこま回しは「懐かしい」と人気。話題が広がったと担当者は言う。「高価です が、木の優しい手触りやぬくもりが魅力のようです」   指先を使う。会話が生まれる。人に教える。勝負を楽しむ……。玩具の効用はリハビリに通じるようだ。
  施設などで利用者の声を聞きながら、次を考える露木さん。今、頭の中にあるのは、車などを簡単に作れるキットだ。
  「組み立ててプレゼントにすれば達成感も出るでしょ」   アイデアは尽きない。
            ◇   露木さんの玩具は数千円から1万円超とやや高め。けれど五目並べのはしなどはそのまま高級料理店で使えそうな一品だ。
  「長く生きてきて、いいものをたくさん知っている人たちには本物を使ってほしい」   人生の先輩への敬意があふれる玩具は、木のせいだけでなく、なんだか優しい。    《お役立ち情報》   ◆横浜市立大付属病院では、来年の1月18日、横浜市磯子区の磯子公会堂で「認知症と向き合おう―正しい理解と介護について」と題した市民向けの医療講座を開く。
  第1部は、同病院精神科の都甲崇准教授が「知っておきたい認知症の知識~早期発見からその対応まで~」とする講演を行う。
  第2部は洋画家でタレントの城戸真亜子さんが義母を介護する日々を「心をつなぐ介護日記」として語る予定。
  午後2時から午後4時半。無料。先着600人。受付は来年1月5日開始。申し込みや問い合わせは同病院医療課患者サービス担当(045・787・2894)。
  ◆東海大学健康科学部と伊勢原市は、来年1月17日から2月14日の毎週日曜日、伊勢原市の同大キャンパスで「こんな時どうするの~家族ができる健康の備え!~」とする講座を開く。
  講師は同学部の看護学科や社会福祉学科の教員。「病院・医療者といい関係を築くには」「ストレスチェックとうつ病予防~身近なサインに気づいていますか?」などをテーマに全5回の開催。
  毎回午前9時30分から2時間程度。参加資格は全5回受講できる人で先着30人。無料。締め切りは1月8日。問い合わせや申し込みは市教委社会教育課(0463・93・7500)。
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