ID : 14425
公開日 : 2009年 12月16日
タイトル
田辺市 木工業「有限会社オチアイ」
.
新聞名
毎日新聞
.
元URL.
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20091215ddlk30020574000c.html
.
元urltop:
.
写真:
.
ヒノキの端材使い すのこや小物入れ
ヒノキのすのこ、ヒノキの小物入れ、ヒノキのベッド--。木工の工作機械が止まると、工場の中はヒノキの香りが満ちる。外では野鳥の声が交差した。
小物の取っ手の部分に別材も使うことはあるが、99%がヒノキ。着色は一切せず、いわばすっぴんのまま。特有の色つや、すべすべの手触りが人気をはぐくんできた。
代表取締役、落合久雄さん(75)は、木とかかわって50年以上になる。製材会社で営業畑を中心に36年。退社してオチアイを興した。地元のヒノキを使ってできないか。木に関する知識、経験には自信があった。スギ
ではなく、ヒノキにこだわった。
ヒノキの丸太で柱を製材すると、四方にかまぼこ型の端材ができる。端材といっても長さは数メートルあり、ひとりで1枚持てるかどうか。不用品扱いにされがちな端材の存在がずっと気になっていた。なんとか活用の道
はないか。長年の思いと、営業マン時代に知り合った問屋の「すのこが欲しい」の話が起業につながった。
「反対しました。でも押し切られました。仕事が趣味のような人ですから」と振り返る妻で取締役の佐栄子さん(71)は、いまでは貴重な戦力。すのこなどを作る際に出る切れっ端の焼却処分を担当するうち、「もったい
ない」と思う気持ちが自らを小物作りに突き動かした。小さな飾り棚、書類箱、引き出しなど。近くの道の駅に作品を置いたところ好評を博し、田辺市稲成町の「よってって・紀州の産直広場」に販路を拡大、一角を飾ってい
る。
製品は約50種類を数える。浴室用すのこ類50%、押し入れ用すのこマット類20%、ベッド10%、ケース・小物類20%。インターネット販売では北海道から沖縄まで注文があり、製品は宅配便で送る。従業員7人のうち
4人が女性。勤続10年の人も。男性のなかに元大工がいて、ベッドなどを担当している。
工場は四方が山。シーズンにはすぐ近くで見物客が来るほどホタルが舞う。落合さんが「ヒノキは強度に優れ、防虫効果もある日本を代表する材です。アイデアを練り、技術を習得すればもっと活用できます。資源は目
の前にあるのですから」と力を込めた。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。