ID : 14260
公開日 : 2009年 12月 4日
タイトル
まちおこしへ木の織物考案 ほぐし織り
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000912040002
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元urltop:
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写真:
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みなかみ町須川の「たくみの里」にあるNPO法人「里山の学校」が、短冊状にした木材を織り込む「木のほぐし織り」を考案し、まちおこしに役立てようと取り組んでいる。木目を生かした賞状の台紙や家屋の壁紙
などに使われている。地元の林業を生かしたいという。
ほぐし織りに使うのは、地元をはじめ県内で採れるスギやヒノキなど。厚さ0・1ミリ程度に削ったシート状の木材に柔軟処理を加え、細長く切り分け、縦横に重ねて織り込む。仕上げにプレス機で圧力を加えると、美しい
木目のほぐし織りが完成する。
織り込みの作業は、里山の学校で働く地元の女性や障害者などの担当だ。
NPO代表の増島孝志さん(60)が取り組み始めたのは約10年前。今の事務所がある当時の新治村の村長から「林業を生かしたまちおこしがしたいが、良いアイデアがない」と打ち明けられたのがきっかけだった。
みなかみ町は昔から林業が盛ん。しかし安い木材が輸入されるようになり、苦戦を強いられている。
増島さんは建設会社に勤めていたが、「自分から仕掛ける仕事がしたい」と会社をやめた。木を使った新商品づくりの試行錯誤を繰り返し、5年後にほぐし織りを使った賞状の試作品ができた。以来、手触りや木目の見
栄えを良くする改良を重ねている。
賞状は県の表彰状として使われている。ほぐし織りで作る家屋の壁紙や障子紙なども開発した。
他業種とも積極的に連携する。前橋市の表具店、倉島表具内装店は、伝統的な表具製作の技術を生かして、ほぐし織りを使った掛け軸やびょうぶを製作した。
地域ブランドとしての評価は高まっている。07年に中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」にも採択された。同庁担当者は「木を織ってもの作りをする発想はこれまでになかった」と評価する。08年には県の「1
社1技術」にも選ばれた。
今後は、いかに地元の雇用を生み、収入を増やすかが課題だという。来年は全国展開を狙う。「製品ができるだけではだめ。自治体にまとまった額を納税できなければ納得できない」と増島さんは話している。
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