ID　：　14255

公開日　：　2009年 12月　3日

タイトル

木彫職人目指し日々奮闘　米原の吉田さん

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20091203/CK2009120302000222.html

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写真:

　

米原市上丹生の木彫職人に弟子入りし、伝統の技を身に付けようと、日々奮闘している吉田真之さん（２０）が、若手職人の少なくなった同地区で、住民らの期待を集めている。
　上丹生の木彫職人の家に生まれた吉田さんは１年半前、高校卒業と同時に自ら職人の道を選んだ。小学校のころから親の仕事場で、木材の端を削って遊んでいたという吉田さん。「親から１回やってみいや、と言われて 、挑戦することにした」という。
　近所の森望さん（７３）のもとに弟子入りし、５０種類以上ある彫刻刀を研ぐことから学び始めた。仏壇の基本装飾である、菊や牡丹（ぼたん）の葉やつぼみなどで練習を積み、１０月に同市醒井で開かれた木彫展に、夫 婦鶴のレリーフを展示した。
　吉田さんの上達ぶりに、森さんも目を細める。しかし、木彫職人の世界は厳しい。かつて手掛けていた仏壇の装飾の仕事は、最近はほとんど中国に外注される。「こういう時代だからこそ、何でも彫れるような職人にな ってほしい」と、森さんは仕事に励む吉田さんを見守る。

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